長瀬海
@LongSea
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ライター・書評家。「週刊金曜日」書評委員。 「週刊読書人」文芸時評(2019年)。『小説トリッパー』文芸季評(2025年〜)翻訳にマイケル・エメリック「日本文学の発見」。共著に『韓国文学ガイドブック』など。『群像』で「僕と『先生』」連載中。Blueskyにもいるよ。連絡先:nagase0902(a)https://t.co/tRQTTBhQjl
千葉県
Joined February 2010
書評の中では同書と原武史『日本政治思想史』(新潮選書)を並べて論じてもいます。ロゴスの内側で思想のすがたを見る野口さんと、言葉の外にあるもの(空間や時間)から考える原さん。二人の本が同時期に出たことで、いったい僕らはどのような思考の礎を得たのかを考えてみたくて。
みすずWebに野口良平『列島哲学史』(みすず書房)の書評を書きました。列島が歩んできた精神史を辿りながら、この国の内側で育まれた思想の様態を見事に掴んだ、実に創造的な哲学史。人文学のある領域で伝統的に培われてきた思考の強度と弾力性を正統に継承した一冊です。続 https://t.co/sEd5IdX5eG
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12月に韓国で発表するやつの予稿、仕上げた。要旨を送ってくれというのでA4一枚で作成したら、四枚だという。勘違いしていたのはわたしの落ち度だが、しかし四枚は要旨ではなくほとんど論文じゃないか……。急いで書き直して、頭へろへろ。
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「長く果てしない時間に対する思念。哲学とは、日本とは何か、を同時に問うことは、たとえるなら右手と左手で別々のフライパンを操るような、たぐいまれな器用さが求められる思索でもある」のフライパンの比喩、まさにここのところで加藤典洋が憑依している。 https://t.co/etE5MBcIvX
magazine.msz.co.jp
【書評】野口良平『列島哲学史』 哲学がはじまって、深まっていくときの、その様態を摑むこと。日本という国がくぐり抜けてきた、長く果てしない時間に対する思念。哲学とは、日本とは何か、を同時に問うことは、たとえるなら右手と左手で別々のフライパンを操るような、たぐいまれな器用さが求めら...
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同時にこの本は対話を必要とするものでもあります。著者の信じる哲学が〈世界像のゆらぎを経験した際に、自分ともう一人の自分、自分と他人(たち)との対話を通して、自分の視野を育て、態度を整えていく努力〉であるように。本書にはたくさんの応答があって然るべきでしょう。完
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書評を読めばわかると思いますが、この本で著者は「外」と「内」の〈せめぎ合い〉なかで思想が生まれていった過程を考えています。本書でも大いに参照される加藤典洋や鶴見俊輔の思想を受け継ぐことで、思考の深みに降り立ち、まったく新たな思想史の光景を描くことに成功している。続
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書評のなかでぼくは、この本は〈哲学とは何か、日本とは何か、に加えて、文学とは何かという問いの答えまで〉探りあてていると書きましたが、いにしえの京都で探究されていたような人文学の本質がここにまだ生きていることがとてもよくわかる思想書です。続
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この本が「『日本』哲学史」ではない点に注目してもらいたい。つまり、この島国が「日本」と呼ばれる遥か以前の時間をみつめながら、著者は「日本」という概念が、「日本語」ということばが、いかに生成されたのかを考えるわけです。その射程の長さ、深さには心底、驚かされました。続
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みすずWebに野口良平『列島哲学史』(みすず書房)の書評を書きました。列島が歩んできた精神史を辿りながら、この国の内側で育まれた思想の様態を見事に掴んだ、実に創造的な哲学史。人文学のある領域で伝統的に培われてきた思考の強度と弾力性を正統に継承した一冊です。続 https://t.co/sEd5IdX5eG
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【書評】野口良平『列島哲学史』 哲学がはじまって、深まっていくときの、その様態を摑むこと。日本という国がくぐり抜けてきた、長く果てしない時間に対する思念。哲学とは、日本とは何か、を同時に問うことは、たとえるなら右手と左手で別々のフライパンを操るような、たぐいまれな器用さが求めら...
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書評家の長瀬海さんが、拙著『列島哲学史』の書評、「いま、列島哲学は僕らに必要とされている」を書いてくださいました。 「・・・「外」との対話、そして、反応の遅滞によって育まれた思想を取り戻すことは単なる復古ではなく、未来を作る営為なのだと本書は示している」。 深く感謝します。
【WEBみすず】WEBマガジン「みすず」12月号を公開いたしました。連載および単独記事は毎月初旬更新です。今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 https://t.co/K9HlDJBVWz
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発売中の「すばる」12月号に掲載の、温又柔さんと歴史学者の成田龍一さんの対談、22頁にわたる大充実の必読記事! 『台湾生まれ 日本語育ち』『来福の家』、そして李良枝についても詳しく言及されています。「温さんの作品を最初に意識したのは、エッセイ集『台湾生まれ
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ちなみに「第三の新人」も「内向の世代」も他称です。ほとんど実態のない「くくり」が、名指されたことによって小説家たちに引き受けられ、概念的な空虚さが埋められてきたのは戦後文学史の教えるところ。
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近代以降、○○派、○○主義、○○の世代のように世代ごとにくくらずにはいられないのは日本の文壇に特有の現象な気がする。ブルームズベリーやメタフィジカルクラブのような海外の芸術・哲学グループと違うのは、日本の場合、その集団性に商業的な意味合いを付与しようという企みがある点だろうか。
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令和人文主義の仲間入りを果たせず、物心ついたときにはゼロ年代が終わっていて、文化系トークラジオLIFEコミュニティに近づくことすらできなかったわたしは常に時代にうまくのれず、孤独を抱えながら生きているのだった。
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長瀬海さん「弾力性、しなやかさがある。そこに知性が宿っていた」「根っこには一貫性が必要。加藤さんは考えを修正しても、戦争の生んだ矛盾という出発点はぶれなかった」(滝沢文那 2025年11月26日) https://t.co/IzF4VBVPjj
digital.asahi.com
戦後80年も終わりが見えてきた。節目の度に新聞や雑誌に登場してきた論客の一人が今年は不在だった。2019年に亡くなった文芸評論家の加藤典洋。「戦後」を問い続けた加藤から引き継ぐべきものは何か。■戦争…
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はじめて朝日新聞のプレゼント機能を使ったんだけど、これでいいのかな。同世代の滝沢記者に取材してもらった記事です。加藤典洋をどう読むかや新しい戦後論を紡ぐ必要性について話してます。(あしたの朝8時まで) https://t.co/ABLBeFMHnj
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戦後80年も終わりが見えてきた。節目の度に新聞や雑誌に登場してきた論客の一人が今年は不在だった。2019年に亡くなった文芸評論家の加藤典洋。「戦後」を問い続けた加藤から引き継ぐべきものは何か。■戦争…
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