daisuke kataoka／片岡大右
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4月刊：グレーバー『民主主義の非西洋起源について』（以文社）／準備中：『加藤周一、ある知性の肖像』（仮題、岩波書店）、ベニシュー『預言者の時代 フランス・ロマン主義2』（共訳、水声社）／スタンダール／金井美恵子／『ゲーム・オブ・スローンズ』
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全18歳に発行したところ一斉にマンガが売れはじめて「マンガパス」と呼ばれるようになったフランスの「文化パス」を告知するマクロン大統領の5月21日のTiktok、「調査兵団に300ユーロ」を謳ったのでみんな喜んでコメント欄で「心臓を捧げよ」を連呼している
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蓮實重彦は1970年代においてすでにママレモンの商品名に反対する投書を考えていた…金井美恵子のほうが鷹揚な態度を示しているのも興味深い（現代詩手帖1979年11月号）
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ちょっと必要があって読み返したのですがこれはほんとうによい論考…なお遺著のThe Dawn of Everythingはこの映画評と同じ観点からの人類史再検討の試みと言えます
『パラサイト』はなぜ社会的不平等を描いた映画ではないのか／D・グレーバー＆N・ドゥブロフスキー
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マクロンと彼のチームが『進撃の巨人』に言及したのは「調査兵団」の「調査」の仏訳にexplorationが宛てられていることも大きかったはずで、この単語は元の日本語や英訳（Survey Corps）のsurveyと違って冒険心に満ちた探究の意味合いを含む…「（文化的）探検を企てる一団に300ユーロ」といった感じ
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日本であまり言及がないようだけれど、ゼレンスキーのイスラエル国会向け演説はかつてパレスチナ人とは交渉の余地はないと説いた元首相ゴルダ・メイア（ウクライナ出身）を引きつつ、ウクライナ人とイスラエル人が「同じ脅威」に直面していると説いて、パレスチナ側の失望と反発を招いている…
Ａ国の大統領には、世界中がこぞってその演説に丁寧に耳を傾ける場をつくるのに、同じように侵略を受けているＢやＣ国（国とも限らないが）には、決してそのような場は用意されない。モヤモヤを通り越しておかしくなりそう。Ａに対して許されないことは他国にも許されない。すべての侵略に反対する。
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ここで指摘されている夏油と仙水の関連性について、芥見下々は去年10月の仏紙フィガロのインタビューで自ら語っているのでちょっと訳してみます：
《――あなたは善悪二元論の限界を探っていますね。万事に白黒つけられないのが『呪術廻戦』です。『幽遊白書』の仙水を思い出さないのは難しいのですが…
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ようやく表紙が公開…「"炎上"を超えて小山田圭吾と出会いなおすために」…2月17日発売…よろしくお願いします⚡⚡⚡
集英社新書
小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか
現代の災い「インフォデミック」を考える
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『呪術廻戦』のナナミンは金融業界のBSJが嫌になって呪術の世界に戻ったひとですが、確認するとこの第28話は『週刊少年ジャンプ』2018年9月22日発売号掲載で、グレーバー『ブルシット・ジョブ』原書が発売され（同年5月）日本でいくつかの紹介記事が出た直後に作中に取り入れていることがわかる…早い
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ご参考までに…：
フランスの若者の文化の中心は日本のマンガだった！｜World Voice
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じゃあちょっと小山田圭吾のことを書きますが、QJの記事はライターの「いじめっ子に聞く」という枠組みが問題だけれど（当初のROJでイキった発言をした当人も悪い）、中身を読むと仮名沢田君を段ボール箱に入れて、とかは小学校時代で、その後特に高校ではずっと隣同士の席でけっこう仲良くしている…
なんか…
小林賢太郎は過去のコントで擁護が多いけど、小山田の記事だって24年前のアングラ誌だし、実際の時期はそこからさらに遡って主に小学生の頃の40年近く前
さらに事実かどうか未確認で、引用されている箇所も恣意的なのに
キャンセルカルチャーについてちゃんと議論していかないとダメだよ
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ようやく公開です…みなさん読んでください…（２）まで今日中に出ます、（３）（４）（５）は年明けまでお待ち下さい
長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす（１）｜小山田圭吾は21世紀のカラヴァッジョなのか｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
#note
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文芸誌ぽいというコメントがありますが、実際この数年で文芸誌が論壇的機能を回復しつつある一方、『世界』が社会的諸問題の文化的次元に目配せするようになってきたという両面の動きがあり、執筆陣も次第に重なって来たなかでの今回のリニューアルなので、なるほどもっともな感想だと思います…
『世界』リニューアル号となる、2024年1月号が校了しました（12/8発売、小社出庫日）。こちらの表紙を目印にお求めください。ただいまリアル書店/ネット書店にてご予約受付中です。
『世界』2024年1月号☞
『世界』リニューアルのお知らせ☞
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⚡前編⚡
《その異例ともいえる復活劇の背景と、一方的に切り取られた情報がネット空間で大炎上したプロセスを、批評家の片岡大右氏が３回にわたって検証する》
炎上騒動を超えて――小山田圭吾、活動再開の背景にあった女性ファンの「集合的知性」 | 集英社オンライン
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『コーネリアスのすべて』で映像監修の中村勇吾氏が証言するように、「デザインあ」の印象を決定づけているあの「あ」の心地よい反復はそもそも小山田圭吾の発案で決まったのであって、彼を外した番組再開はありえないでしょう…Eテレもそんなことは考えていないと信じたい
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ちなみにハイファ大学のパレスチナ人政治学者は、ゼレンスキーの二重基準を指摘するオープンレターの中で彼のキャンペーンの成功を称賛しつつ、"我々パレスチナ人も同様のやり方で世界に行動を呼びかけ、イスラエルに国際決議を守らせることができればよいのだが"と書いている
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朝日新聞9月16日夕刊2面にグレーバーの追悼記事が掲載...以下、もろもろ補足します
人間の本性、対立超えると信じた 人類学者、デヴィッド・グレーバーさんを悼む 寄稿、批評家・片岡大右：朝日新聞デジタル
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95年のQJだけ読んで、「この仮名沢田君との交流は、いじめとか関係なく学校生活の大事な思い出として語ればよかったのでは…」と思っていたのだけれど、フリッパーズ時代の月刊カドカワ91年9月号でとっくに語っていた…これはふつうに友だちでしょう、大切な…どうして今のようなことになっているのか
じゃあちょっと小山田圭吾のことを書きますが、QJの記事はライターの「いじめっ子に聞く」という枠組みが問題だけれど（当初のROJでイキった発言をした当人も悪い）、中身を読むと仮名沢田君を段ボール箱に入れて、とかは小学校時代で、その後特に高校ではずっと隣同士の席でけっこう仲良くしている…
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D・グレーバーがヴェネツィアの病院で急逝...
Yesterday the best person in a world, my husband and my friend .
@davidgraeber
died in a hospital in Venice.
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去年から準備してきたグレーバー論がようやく公開⚡️…（上）は『ブルシット・ジョブ』批判と『呪術廻戦』、「アナキスト人類学」は存在しない問題、等
コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生（上）｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
#note
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もう一つ、コーネリアスの音楽活動との関係を含め言うと、ここに出てくる仮名犬川君との関わりが『First Question Award』（第1回質問大賞）のルーツなんですけど、それを小山田圭吾は再発時の発言では忘れたふりをしている…和光時代の過去を想起されたくないということでしょうが、でも実際読むと、
ニュースで、「ひどい犯罪」という説明と共に部分的に紹介されていましたが、仲良くなってるエピソードが載っているんですよね。ライターが勝手に仮名沢田君の家に凸っているけど、お母さんが「小山田くんとは仲良くしてると思ってましたけど」と答えている
ちゃんと原典にあたっているのかな
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だからといってイスラエル側に響いたわけでもなく、ユダヤ人を救ったウクライナ人の存在を強調し、ホロコーストと自国の苦境を比較しつつ色々注文を付けたために、「基本ポグロムをした側だろ」「平時なら否定論スレスレだ」等の反発を招いたのがなんとも言えない気持ちになる
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取材記事が公開されました、ご関心の向きはどうぞお読みください⚡
世界の複雑さと向き合うための、シンプルな方法。『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』著者・片岡大右氏インタビュー ｜BEST TiMES（ベストタイムズ）
@KKBEST_official
より
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ある切り取りをされて今の国際的スキャンダルに至る、という流れはさすがに不当という気がします…とりあえず怒っている人びとは全文を読むべきだし、ほとぼりの覚めた頃にでも、当人が淡々と当時を振り返ってくれればと思っています
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ようやく完結、21世紀の展開についてなど…
【連載】長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす（５）｜匿名掲示板の正義が全国紙の正義になるまで｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
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小山田圭吾の件の続報も書いたほうがいいですよ…あの性急に書かれた記事がほんとうに、長く充実したキャリアを通して内外で高く評価されてきたアーティストに深刻な汚名を浴びせることを正当化できるだけの根拠に支えられていたと思っているのでしょうか
続報です。昨日段階で「炎上状態」との見出しでだすことに賛否はありますが…ダメなことはだめだとまず騒ぐべきだと。取り上げたということは問題視しているということです。議論にのせるべきと私は思いました。続報とセットではりますが。
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#長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす、ようやく（3）が公開…『QJ』の記事を歴史的文脈ともども検証する試みの前編です
【連載】長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす（３）｜「いじめ紀行」の枠組みを解きほぐす（上）｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
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芥見：ええ、『幽遊白書』とりわけ仙水の人物像には強く影響を受けています。それに仙水は『呪術廻戦』以外の作品にも影響を与えてきたのだと思います。主人公と敵の戦闘シーンで、敵のほうを応援したくなったことってありませんか？私たちは善悪がはっきりしない時代に生きています。社会のことでも
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今調べ物のために検索したらこの並び…大きな反響を得たYahoo!ニュースが上位に来るのは当然として、私設サイトであるIfYouAreHere委員会のページの力はすごいですね、今更ながら…こうして小山田圭吾をめぐる情報がクリーンになっていくのを見るのはうれしい😌🐵⚡️✨
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⚡後編⚡
《いまだ記憶に新しい昨夏の炎上騒動は…報道のあり方も含め、社会を生きる私たちの反省を促す契機となるべき事件ともいえるだろう》
小山田圭吾はなぜ炎上したのか。「インフォデミック（情報感染拡大）」への道のりをたどる | 集英社オンライン
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あの #環境と心理写真展 の発想源になったジャケットに至るまでずっと小山田圭吾／コーネリアスと仕事をしてきたデザイナーの北山雅和氏が、「この夏の五輪にまつわる騒動について」、インスタグラムに思いを記しています…必読
@ktymmasakazu
のInstagram写真をチェック
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✨🥲💧💧💧《2社でコーネリアスを応援したい…今回は、クリエイティブマンとしても、スマッシュとしても、コーネリアスを応援しようということで、異例にはなりますが同じ年に出演いただくことに…》
スマッシュ高崎さんのインタビュー後編では、ヘッドライナーをはじめ、海外勢の話をメインに今年のブッキングについてお聞きしました！
コーネリアスの出演経緯にも触れています。
#フジロック
#fujirock
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昨日は私の本に関わる2つの文章についてツイートしましたが、今度はラジオです…大友良英さんが先日の共演ライブを機に2021年の大炎上に向き合う必要を感じて『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』を読んでくださり、「インフォデミック」の問題性について真摯に語られています…必聴です⚡
JAMJAMラジオでも先週に続き坂本龍一さんを追悼してます。今週は坂本さんが縁で共演が実現した小山田圭吾さんの話も。彼にまつわるインフォデミックについて書いた片岡大右さんの本も引用しつつ丁寧に話しました。ポッドキャスト版でトークのみですが聴けます。
#kbs_jamjam
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⚡中編⚡
《今回は騒動の発端となった２つの雑誌のインタビュー記事を再検証。雑誌編集者の熱意が、本人度外視の「人格プロデュース」の域に達し…》
小山田圭吾が炎上した“イジメ発言”騒動。雑誌による有名人の「人格プロデュース」は果たして罪なのか？ | 集英社オンライン
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グレーバー：”この本を執筆しながら、私のような労働者階級出身の人間が、何もせずに給料をもらっている中流階級の人たちをあわれむのはおかしなことだと思いました。
でも「常に仕事をしているふりをしなければならない」なんて、つらいに決まっています”
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文學界のGOT論に続くドラマ論第2弾が文化庁のメディア芸術カレントコンテンツにて公開…『ウォッチメン』に限らず多様な作品を取り上げあれこれ論じているので未見の向きもぜひぜひお読みください
多様性と階級をめぐる二重の困難――HBO版『ウォッチメン』とそのコンテクスト
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小山田圭吾記事の掲載にあたり、集英社オンライン編集部には一般読者目線でのアドバイスをいくつもいただき感謝しています、それに真剣に応えて記述を充実させた結果、3本分の記事になってしまったという…この前編のみならず中編・後編もどうぞお読みください⚡️
【いま読まれてます】
炎上騒動を超えて――小山田圭吾、活動再開の背景にあった女性ファンの「集合的知性」
復活劇の背景と、一方的に切り取られた情報がネット空間で大炎上したプロセスを検証する。
#集英社オンライン #小山田圭吾
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グレーバーは
#BlackLivesMatter
運動が高揚した2020年の時点で、それを
#PalestinianLivesMatter
のテーマに結びつけていましたし、1人のユダヤ人として、イスラエル批判を反ユダヤ主義に短絡させる英国ほか欧米諸国の傾向を「反ユダヤ主義の武器化」として憂慮していました
この時、鞄に入れていた紙のプラカードの土台にしていた本について参加者の女性に聞かれた。たまたま読み終わったばかりのD・グレーバーさん「民主主義の非西洋的起源について」。説明するうちにこの問題ともすごく関係の深い本だと思った。グレーバーさんの本を読んでみると言ってくださった。
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ついに公開⚡️「いじめ」をめぐり形成されてきた集合的想像力のあり方自体を問いなおす内容ですので、本件関心層を超えて広く読まれることを期待…
長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす（４）｜「いじめ問題」への囚われのなかで｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
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グレーバーはツイッターでも様々なアイディアを披露していたのだけれど、これもおもしろかったもののひとつ：パンクが未来の不在を前にしての絶望の表現だとしたら、スチームパンクは未来を信じられた時代に立ち返ることで産業社会をつくり直すための合言葉ではないか、という話
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エコロジーのことでも、人類こそが災いなのではと、ひとは時折思ってしまう。だから人類根絶を目指す極悪なキャラクターの言い分は私たちの心の琴線に触れるのだし、そのキャラクターに一種の共感を感じたりもする。仙水はこのタイプの最初の登場人物として、漫画の歴史に足跡を残したのだと思います》
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こういう交流を《「オマエ、バカの世界って、どんな感じなの」みたいなことが気になったから…いろいろ聞いたんだけど…》のように振り返っているのは言葉遣いに問題ありですしここにインクルーシブ教育の輝かしい理想が体現されているとも思いませんけど、四半世紀にわたり匿名掲示板やブログで悪意の
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『tattva』Vol.3 特集：はたらきがい
発売中です…わたしが訳したデヴィッド・グレーバーとブライアン・イーノの対談「クソどうでもよくない仕事を求めて」はグレーバーはもちろんイーノが実にいいことをたくさん言っていて、おすすめです…
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こんなに伸びるとは…特に宣伝することはないですが、フランスとマンガといえば、以前『呪術廻戦』アニメ版放送時にフィガロ紙が行った芥見下々インタビューを一部紹介したのでよければそれもご覧ください…こういう重要な独自取材記事が大メディアに載るのもフランスにおけるマンガ受容の定着の証です
ここで指摘されている夏油と仙水の関連性について、芥見下々は去年10月の仏紙フィガロのインタビューで自ら語っているのでちょっと訳してみます：
《――あなたは善悪二元論の限界を探っていますね。万事に白黒つけられないのが『呪術廻戦』です。『幽遊白書』の仙水を思い出さないのは難しいのですが…
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「素敵滅法界」ってボードレールの三好達治訳が出典なんですね、merveilleux（英語のmarvellousとか wonderful）を昔の文人は「素敵滅法界な」と訳すことができた…勉強になる
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ついでにその直後のやり取りも：
《――「悪の具現化」のような人物が何人かいますね。彼らの役割は？
芥見：真人を支える原理は宿儺のものにかなり近い。わたしは何より、「でもほんとうはいいやつ」という古典的ギミックを避けたいと思っていました。
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山崎洋一郎問題については、憤るのであれ同情するのであれ両者の入り混じった思いを抱くのであれ、まずはこれをご参照ください…
長い呪いのあとで小山田圭吾と出会いなおす（２）｜『ロッキング・オン・ジャパン』はなぜいじめ発言を必要としたのか｜片岡大右｜コロナの時…
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グレーバーはかつて『ブルシット・ジョブ』の続編『ブルシット・エデュケーション』なる「スペシャル・ゲスト」との対話録刊行を愉しげに告知したものの、版元が対談形式を受け入れずお蔵入りに…その相手がイーノで、今回翻訳掲載されるのはこの企画のきっかけとなった充実した公開対談の抜粋です
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真人は根っからの、存在の奥底からの悪で、人間を苦しめることしか考えていない。でも彼が完全に間違っていると言えるのでしょうか？『アベンジャーズ／エンドゲーム』のサノスのことが思い出されます。ほんとうのところ、私はサノスを全然嫌いになれませんでした（笑）》
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Mellow Waves Tour 2018でメキシコシティに行った時のスペイン語版Noisey（VICEの音楽部門）の動画：
《コーネリアスの小山田圭吾は音楽が得意なだけでなく絵の達人でもあることを証明してくれました》
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明日発売の週刊文春、「【文春図書館】著者は語る」コーナーに『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』（集英社新書）をめぐるわたしのインタビューが掲載されます…ご関心の向きはぜひ😌⚡️【週刊文春 目次】 5月25日号 | 週刊文春5月25日号
#文春オンライン
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小山田圭吾記事全3回、たくさん読まれているようで何より😌✨…Yahoo!ニュースにも転載されていますが、各種リンクが貼られている集英社オンラインのほうで読むのをおすすめします⚡️
⚡前編⚡
《その異例ともいえる復活劇の背景と、一方的に切り取られた情報がネット空間で大炎上したプロセスを、批評家の片岡大右氏が３回にわたって検証する》
炎上騒動を超えて――小山田圭吾、活動再開の背景にあった女性ファンの「集合的知性」 | 集英社オンライン
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10月5日の時点で小山田圭吾原稿を3万字以上書いたとここで言っていますが、最終的にどうなったかというと9万字書いてしまったのである…年内に最初の3万字くらいをウェブ公開するためにいま校正しています⚡️
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ブレイディみかこ『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』（岩波現代文庫）、昨年11月にご恵投いただきすぐに300頁に及ぶ新規収録稿は読んだのですが、春休みに単行本収録分も含め全体を改めて通読…単行本刊行時に垣間見られた希望がやがて混迷のうちに色褪せていく様が誠実に生々しく記録されている
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グレーバー論の後半が公開…コロナで死んだという「陰謀理論」をめぐる「3」と、遺作の重要論点をベイトソンの「分裂生成」概念との関係で論じる「4」です
コロナ下に死んだ人類学者が残したもの デヴィッド・グレーバーの死後の生（下）｜片岡大右｜コロナの時代の想像力
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このグレーバーによる「存在論的転回」批判は、わたしも群像9月号の「未来を開く」で論じましたが非常におもしろく、必読です…
9/24発売『思想』10月号は、急逝したD・グレーバー氏の論考「根本的他性、あるいは「現実」について」を掲載。アクティヴィストとしても名高い彼が、21世紀人類学における一大潮流「存在論的人類学」の中心であるE・ヴィヴェイロス・デ・カストロを徹底的に批判しています。☞
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ポーコックといえば、東大東洋文化研究所の冊子に寄せた論考でその思想史的業績と激烈なEU批判の関連に光を当てたことがあります…よければどうぞ👇
「ヨーロッパ理念の歴史と統合欧州の窮状――J. G. A. ポーコックの「ヨーロッパの脱構築」とフレデリック・ロルドンの「欧州主義」批判を中心に」
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KUNILABOのオンライン講座、9月22日から全4回でグレーバーについて話します…秋に出るはずの批評集ともども、ご関心をお寄せいただけましたら幸いです⚡🙏⚡
【講座・哲学】
「デヴィッド・グレーバーを読む」（全4回）
講師：片岡大右
日程：9月‐12月の第4金曜日（9/22、10/27、11/24、12/22）
場所：Zoom ※YouTubeにて見逃し配信あり
参加費：全4回 一般8,000円／学生4,000円
詳細・お申込み：
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「批判、構造、希望──訳者まえがき」：《批判は、単なる構造の暴露にとどまっていることはできない。批判にはまた、堅固なものに見える構造のそこここに余白や空隙を探り当て、人びとが自律性を発揮することで新しい何かを生み出していけることを──つまり希望の現実性を──示唆することができる》
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先日出た北澤毅・間山広朗編『囚われのいじめ問題』（岩波書店）、小山田圭吾原稿の参考にとご恵投を受けたのですがこれは全国民必読というか、少なくとも、マスコミ関係者およびこの大津の事件の自殺生徒父による元生徒・保護者・大津市に対する訴訟の帰結に憤りを感じたひとは全員読むべきでしょう…
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「孤立無援のブログ」は基本的に世間の定評や正義の振る舞いに水を掛けることしかしていない陰鬱なブログで、「支那」呼称みたいな無駄なイキりも痛ましく、ネットの片隅で鬱憤を晴らしていただけなのにこの件でだけ世間一般に突然つながってしまったので正義の味方の体裁をつくろうと必死なのでしょう
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早速読んでいただきほんとうにうれしいです…この原稿はわたしの持ち込みではなく、岩波のチームから依頼を受けたもので（こんな大長編になるとは予想していなかったようですがw）、この件を文化と社会の重大問題と捉えて誠実に取り組もうという出版人がいるわけです…
そして、片岡大右さんの連載は、片岡さん個人ではなく岩波書店編集部のチーム「なみのおと」が開設したnoteであるということ。言葉で伝えるということの重さを何よりも意識されてきた方々が、まさに言葉を尽くして、この問題を取り上げ皆で考えようと提示しているのだと感じました。
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ちなみにフランスの5月31日〜6月6日の書籍売り上げランキング1位は『呪術廻戦』第9巻でした…2位は『約束のネバーランド』第20巻
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坂本龍一がYMOのためにつくった最初の曲「東風」の、多くの中国人には自明だが日本では指摘されたことのない発想源をめぐる、それを歌いながら育った元少女の回想を交えた考察、等を含むエッセイです…YMOと坂本龍一を愛するすべてのひとは群像3月号をいそいそとお買い求めください😌🐲🐼🙏⚡️
【次号予告6】特別寄稿の二つ目、劉争さんと片岡大右さん「坂本龍一と中国の時間――成都での回顧展を機に」は、中国での坂本龍一の受容や軌跡について。New Manualに朝吹真理子さんが登場！ 林央子さんの「拡張するファッション」レポートを「article」で。#群像3月号
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「孤立無援のブログ」へのコメント：《私が昔行っていたコーネリアスのライブには毎回車椅子の重度の障害の方が見にきていて、必ず小山田氏はその人の前でギターを弾いていた。長いこと…》
「小山田が障害者を全裸にしてウンコ食わせてバックドロップした」はミスリードだろ
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本日発売…この集英社新書プラスのページで「はじめに」を読むことができます⚡️
小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える – 集英社新書
@Shueishashinsho
より
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紙面にはこういう立派な記事を載せているのにデジタル版はちょっとどうかしている
「真に必要なことは、事実関係の丁寧な検証」
「真に必要なことは、事実関係の丁寧な検証」
ＴＯＫＹＯ２０２０を問う：開閉会式 文化、芸術の軽視も＝社会学者・永田夏来 | 毎日新聞
社会全体でいじめに真剣に向き合い、子どもたちを救わなければならなかったとき、いじめを自慢げに語り、おもしろがって大爆笑したのが小山田圭吾氏でした。
五輪が閉幕した今、改めてこの問題について考えます。
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グレーバー追悼第2弾／群像11月号に掲載されました
「神秘的な、楽しい未来」に向けて
――デヴィッド・グレーバーを読み続けるために
目次：
突然の死
国家をめぐる両義性
アナキズムの二つの次元
新しい産業世界に向けて
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来月刊行の小山田圭吾本、まだ表紙も帯も概要も出ていないのに予約してくれているみなさんに感謝です⚡❤️🔥🥹🙏😌❤️🔥⚡…目下、集英社新書の8位～14位あたりをウロウロしている状況です
⚡1月15日 新着ランキング⚡
小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える (集英社新書)
片岡大右（著）
＼新書 Amazonランキング第22位！／ [1月15日0時点]
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無料😶…シンポジウムでも言いましたが、国内外でこれだけ声がかかるのは、一連の出来事にもかかわらず、小山田圭吾がいかに愛されているかの証ですね…そして音楽業界はもちろん、出版の世界にも小山田を愛する魂がそこここに見出されることを最近も実感しております😌⚡️
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『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』刊行記念シンポジウム（登壇者、報告順：片岡、kobeni、高村夏輝、伊藤昌亮）、3月26日（日）14時-16時半、要望があるのでたぶんアーカイブ配信もやります、無料ですのでどうぞお気軽にご登録を⚡️⚡️⚡️
【さらに告知】今度は大学でシンポジウムをやります！片岡さんと私と同じ時期同じタイミングから本件に向き合って論考を発表されてきた高村さん
@napuu1
と。「炎上社会を考える」の伊藤さん
@maito1212
もお招きします！
次もがんばるぞ、サービスサービスぅ⚡️
#小山田圭吾
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KUNILABO人文学講座「デヴィッド・グレーバーを読む」、早くも最終回…最新の考古学の成果を踏まえ「ポップ人類史」を乗り越える、という触れ込みながら、先日の比較考古学研究会のシンポでも示唆されたように大学人からの批判も絶えない遺著『万物の黎明』を、論争的側面に留意しつつ取り上げます📚
【明後日12/22最終日】
「デヴィッド・グレーバーを読む」
講師：片岡大右
日程：9月‐12月の第4金曜日（9/22、10/27、11/24、12/22）19:30-21:00
場所：Zoom ※YouTubeにて見逃し配信あり
参加費：全4回一般8,000円／学生4,000円
詳細・お申込み：
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すばる11月号（10月5日発売）に寄せた「「anarchic romanticism of youth」のあとで――小山田圭吾という芸術家の「炎上」をめぐる考察」では、このあたりの論点を両義性に配慮しつつ再び展開しています…ぜひともお読みください⚡️🙏⚡️
小山田はこの知的障害のある生徒を、健常者と社会生活を共有することの困難な「弱者」というよりも、常識的な眼差しに映るものの一面性を思い知らせてくれる存在とみなし、ある意味では分け隔てなく、ある意味ではかすかな畏怖をもって付き合っていたのだろうということだ。
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よほどの偏見がない限りここに怪物的ないじめっ子の姿を見出すのは難しいのではないかと…彼はまったく優等生的ではないにせよ、和光のインクルーシブ教育からそれなりのものを受け取った生徒の一人であるはずで、だからソロデビュー作のタイトルにひそかにその思い出を忍ばせたのだし息子を和光に
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佐藤文香『女性兵士という難問』（慶應義塾大学出版会）を読む…「日本のフェミニズムの一角に女性兵士論が登場したことは遺憾だ」と評された17年前の単著に続き、ケアの倫理の限界を見据え、女性と戦争をめぐる諸問題を通して浮かび上がる「両義的な空間」を注意深く探査する誠実な試みだと思います
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東京新聞（4月29日）読書面「新書・文庫」欄に『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』（集英社新書）の短評が掲載…「不確かな情報が検証を経ず、単純化され急拡散するインフォデミックに肉薄する」…ありがとうございます⚡
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『批評と生きること』（晶文社）刊行記念イベント第二弾、政治学者の三牧聖子さん
@SeikoMimaki
にご協力いただき同志社大学＋オンラインで2月12日（月）に開催します…東京・単向街書店銀座店前回に参加された方もされなかった方も、ぜひともご参加ください…無料です😌⚡️
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とりあえず追悼記事を上げておきます
人類学者デヴィッド・グレーバーさんを悼む 人間の本性、対立超えると信じた 批評家・片岡大右さん寄稿
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通わせもしたのでしょうが、小学校時代の問題行動をイキって雑誌で語ったのだから自業自得の面もあるとは言え、ネチネチ悪意のある切り取りをされ続けた挙げ句に今こうなっているのは気の毒だし、怒っている人たちは、気持ちもわかるけれどもう少しの想像力をと思っています
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