池上冬樹 Profile
池上冬樹

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文芸評論家。

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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼文学賞の下読みをしているのだが、編集者から連絡があり、何番のXは過去の某文学賞の最終候補作なのでボツにしたいと。作品名と筆名を変えているので検索にひっかからなかったが、下読み委員が「これ読んだことがある」ということで判明。作品名と筆名を変えて送ってよこすなんてタチが悪いよ。
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@ikegami990
池上冬樹
1 year
朝日新聞文化欄、北方謙三が語る直木賞2回目より。最後のさりげない二行が凄い。選考委員なのに読んでこない人がいた、それをとがめる人がそれまでいなかった、と言うことをはっきりと書いている。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼新人賞の下読みで、これは最終候補に残るだろう、いや、間違いなく受賞するかもと思って上にあげたら、「すでに電子書籍になっているので外します」と編集者から連絡があった。電子書籍にしたものを応募するなよ。応募するなら本になっていないものを。本にするのは落ちた後でいいではないか。残念。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼応募作の原稿の中に手紙が同封されていることがある。手紙を開くと大抵写真。全員女性の応募者なのだが、顔写真どころか水着写真だったりもする。なぜか背景がホテルの廊下だったり(何を考えてるの?)。いうまでもないが、小説を選ぶのであって顔は選ばない。水着になる暇があったら推敲しなさい。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
若い人はあまり目にしたことがないかも。単行本です。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2)最終候補になったら、その作品はいったん諦めなさい。あらたな作品を書いて挑戦すればいいではないか。いつまでも後生大事に抱えて、あちこち小さなところを直して送るのはみっともない。私は新作が書けません! といっているようなもの。受賞してから数年後、過去の作品を直して出せばいい。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
説明しないとわからないかもしれないが、山形の人間は基本的に、電話では過去形で出るんです。「池上です」ではなく「池上でした」と。ごくあたりまえで日本中みんながそうだとずっと思っていた。子供のころまでだが。
@DewaMogami
出羽もがみ
4 years
東京の企業に電話をして、営業所からの折り返しが来た。思わず「はい〜出羽でした〜」って山形風に電話に出てしまい焦ったけど、「お世話様です、こちら山形営業所でした〜」と返ってきて安心してる。 電話は過去形で出ようね!
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
▼“Uさんの小説は難しすぎる。子供が読んでもわかるような小説を書きましょうよ”と編集者のSさんにいわれた作家は7歳の孤児を主人公にして平仮名多用の会話をさせる。舞台は近未来の日本、政府軍と反乱軍に分かれた内戦状態の中で生き抜く話だ。作者は打海文三、作品は『裸者と裸者』。これ実話。
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
▼「小説すばる」連載の「この文庫解説がすごい」で、窪美澄『よるのふくらみ』(新潮文庫)の尾崎世界観の解説をとりあげました。小説もいいけれど、小説の良さをミュージシャンの体験を通して比喩的に喚起させる手つきがとても巧み。ひとつひとつの挿話が作品によりそっていて上手い。注目。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼文学賞をとったもののフェイドアウトした人が、昔の栄光を求めてまた文学賞に応募してくる。元受賞作家たちが彷徨っている。でも賞をとって2、3作で消えた作家は伸びない。書けないからだ。編集者の要求に応えられない。元作家にはハンデをつける。よほどの傑作でなければ最終候補に辿りつけない。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼電子書籍を賞の候補から外すのは当然だが、某新人賞の2次選考に上がった(最終候補ではない)という理由で落とす賞も増えてきた。かつては問題なかったが、誰もが検索できる時代では、A賞の2次通過作品がB賞の候補になっていると格好が悪い。編集部が完全な新作を求める傾向にもあるけれど。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
いくらなんでもこの報道はないでしょう。毎日・時事・朝日・河北・nhkみんな同じ人とは。もっと別の人を探して他とは違う紙面(ニュース)を作るべきなのに。批判する内容にしても同じ人を使った段階で説得力がなくなる。
@kikumaco
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式
3 years
言ってほしいことを言ってくれる人は決まってるから。自主避難者なら誰で、福島在住者なら誰というのも決まってる。 多様な意見なんかマスメディアには出ないのです。結論ありきの報道しかない
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@ikegami990
池上冬樹
1 year
本が出てからと思いましたが、帯にあるので。クエンティン・タランティーノ初の小説『その昔、ハリウッドで』(文藝春秋、5月末刊行予定)の解説を担当。これが面白い!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の小説化ですが、結末は違うし、書き込みが過剰。最高に面白い!傑作!
@Schunag
Schün Ngash
1 year
クエンティン・タランティーノ初の小説『その昔、ハリウッドで』の装幀ほぼ校了。 なお翻訳はハードボイルド翻訳の名匠であり、またタランティーノが愛する作家エルモア・レナードも手がける田口俊樹さん。発売は5月26日頃です。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼新人賞の下読みをしていると、プロローグで始まる作品が結構多いのだが、ほとんどは形骸的というか、読者の掴みになっていないものばかり。三浦しをんさんは「2021年ノベル大賞」の選評で「プロローグは何のためにあるのか考えろ」と書いている。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼宮城学院女子大学のゼミで音楽にまつわる短篇の課題をだしたら、椎名林檎、backnumber、Perfum、瑛人などに混じって沢田研二「勝手にしやがれ」に刺激を受けた作品があった。驚いたのはゼミ生14人全員曲を知っていることで、まるで現代の曲のように語る。ジュリーってそんなに学生にも有名なの?
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
解説を担当した文庫本、到着。今年のベスト1候補かも。発売は10月7日。しばし待たれよ。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼3)名前はいわないが、過去の候補作を、次々に書き直して出し続けた作家もいる。編集者には「書き下ろしです」といって原稿を渡したようだが、他社の編集者はすぐに、「ああ、これはうちの文学賞で落とした原稿だ」とわかる。テクニックはあがっているので、そこそこ読める作品にはなっているとか。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼7月31日の東北芸術工科大学文芸学科のオープン・キャンパスに尾崎世界観さんをお招きしました(対面式の予定でしたがオンラインに急遽変更)。その時の動画が期間限定で公開されています。 14日(火)までですので、お早めにどうぞ。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼文学賞の最終候補作の扱い(A賞で最終候補に残った作品をB賞ほかに送るのはやめたほうがいい、B賞ほかでは他賞の最終候補作を外す)について書いたら、たくさんのツイートをいただきました。ひとつひとつコメントする時間がないので、気になった点について書きます。すこし背景を説明します。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
朝日と山形新聞を長年ずっと講読しているが、きわだって朝日は冷淡すぎるね。ワクチン接種が増えているのが気にいらないのだろうとしか思えない。政争の具にしている。政権批判はけっこうだが、コロナとワクチン接種は別もの。人と経済の死を期待しているように捉えられるよ。
@kikumaco
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式
3 years
朝日新聞などマスメディアは「ワクチンを打ちたくない人」にばかり「寄り添う」報道を続け、ワクチンの有効性や安全性をきちんと伝えるのを怠って(あるいは避けて)います。 前にも見た風景。HPVワクチンも放射能問題もすべてそう。 マスメディアは信用できないんですよ
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@ikegami990
池上冬樹
2 months
▼スティーヴン・キングの『ビリー・サマーズ』(文藝春秋)が抜群に面白いです。キングなのに怪異は一切なしのクライム・ノベルです。殺し屋が主人公なので殺し屋小説ですが、それで終わらず、実に奥行きは深く、物語は厚い。下巻に推薦文を寄せました。惹句は「犯罪小説にして教養小説だ」。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼4)尾崎世界観の文章との出会いを東北芸術工科大学文芸学科のブログに書きました。衝撃的だった窪美澄『よるのふくらみ』(新潮文庫)の解説(尾崎世界観の解説はすばらしいです)との出会いと『苦渋100パーセント』(文藝春秋)についです。ごらんくださいませ。
@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼3)尾崎さんがイチオシの作家として花村萬月をあげたので、『ぢん・ぢん・ぢん』(祥伝社文庫)の話になったが、『重金属青年団』『渋谷ルシファー』『錏娥哢□(アガルタ)』『ウエストサイドソウル西方之魂』もお薦め(すべて解説は僕)。特に音楽ファンなら『西方之魂』は必読でしょう。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼3)尾崎さんがイチオシの作家として花村萬月をあげたので、『ぢん・ぢん・ぢん』(祥伝社文庫)の話になったが、『重金属青年団』『渋谷ルシファー』『錏娥哢□(アガルタ)』『ウエストサイドソウル西方之魂』もお薦め(すべて解説は僕)。特に音楽ファンなら『西方之魂』は必読でしょう。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼東北芸術工科大学文芸学科のオープン・キャンパスに尾崎世界観さんをお招きした。コロナ禍のため、広く一般にも門戸開放とはいかなくて高校生限定となってしまったが、それでも沢山の学生がつめかけてくれた(ありがとうございます!)。僕と石川忠司教授が聞き手となり、文学と音楽の話を伺ったが、
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2月の山形小説家・ライター講座の講師は有栖川有栖さんでした。後半のトークショーがアップに。「文章は推敲しているときにうまくなる。書きっぱなしだと小説を書いている感じばかりうまくなって、読者に何も伝わらない文章を積み重ねていくことになる」 ご覧下さいませ。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
担当編集者たちはご存じかと思うが、打海文三さんがいつも熱く語っていたのはジョン・ル・カレだった。『ハルビン・カフェ』もそう。“点の物語が終盤になって一気に繋がっていく”あたりはル・カレを意識した造りです。日本の作家で最もジョン・ル・カレ的な作家は打海文三と高村薫だと思う。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼12)A賞の最終候補に残った作品を(筆名とタイトルを変えて)B賞に応募する人間を出版社が排除する(編集者が安易にとびつかない)のは、「新作が書けない」「自力がついていない」「編集者の要求に応えて書き直す力がない」という不安材料がすけてみえるから。新作で勝負しましょう。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼2)でも、そういう作家が意外と化けたりするから面白い。編集者としかと向かい合い、相手のいうことをきちんと聞き、書き直しにも何回も応じて仕上げるからだろう。運というものが、実は、その人の性格によって生かされるものであることがわかる。名前はいわないが、直木賞を受賞した作家もいる。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼3)毎回予選委員が強く推しても賞をとれない最終候補作家もいる。何回も受賞できないと迷走して、���賞できるような作品を狙ってくる。でも大抵はつまらない。個性をなくした作品で逆に最終候補にあげられない。他賞を狙っても賞がとれない。実力はあるのに腐り、そのうち消えてしまう。何人もいた。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
いいものを買いましたね。みな佳作・秀作・傑作のたぐい。ウールリッチの作品集もいいけれど、お薦めは右下の5冊のロス・マクドナルド。特に「一瞬の敵」(※僕のツイッターのアイコンでもある)と「ドルの向こう側」が傑作。スタークは「殺人遊園地」、コウは「刑事くずれ/蝋のりんご」かな。
@manpokaycomix
古本万歩計
5 years
今日の収穫①、または毎月金欠になる理由がわかりましたの巻。これ全部108円で売ってたんだからしかたがない。もうどうにもしかたがない。それ以外の言い訳が思いつかない。しかしおかげで精神は復調したのでした。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
編集部としては、他賞の通過作(最終候補ではない)をわざわざ拾うほど枯渇しているのかと思われたくないのがある。もうひとつは、作者が1作を後生大事にしてあちこちに送りつける「書けない人」かもしれないと考える(こちらの判断が大きい)。ともかく検索時代では編集部も応募する側も新作重視。
@natsuno0_0
なつの
4 years
えええ…。評価って一律ではなく、賞や選考委員とのマッチング次第では? A賞では評価されずB賞で受賞し、その後商業化して売れた作品もあると思うんですが。 (勿論応募要項に、他の賞で選考通過したものはNGと書いてたならダメですが…他の賞で落選したの送られるより質は高そうですけど…)
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼最終候補作を決める予選会議(評論家と編集者の合同会議が多い)で一度も最終候補にならない書き手の話で盛り上がるときがある。みな複数の賞の下読みをしているから“常連" に詳しい。あの人は毎回同じ書き方で丁寧だけど面白くない、書く方法を変え、題材を別にすればいいのに、なんて話になる。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼文学賞の下読み(一次または二次選考)・予選委員(最終候補作を選ぶ)をしていると「運」を考える。最終候補作が決まった後に問題(二重投稿など)が発覚してボツに。代わりに一作上にあげるのだが、こんなものをあげても選考委員は推さないだろうと思ったものが受賞作となったりする。過去に二回。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2)一つ一つの質問に真摯に丁寧に答えてくれて、それがまた鋭くて、高校生たちが熱心にメモをとっていたのが印象的だった。山形小説家講座やせんだい文学塾で長年多数の作家にインタヴューしてきたが、その中身の濃さからいってもトップクラスの内容で、あと一時間インタヴューしたいと思ったほど。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼2)力はある、でも孤独に書いているし、あまり本を読まないからレベルアップしない。で、A賞で落ちたらB賞、B賞で落ちたらC賞、C賞で落ちたらD賞と送り先をかえるだけ。ABCD賞の下読みをやっている評論家たちの話題になるだけ。山形や仙台講座に来てくれたら詳しく書き方を教えるのに。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼宮城学院女子大学での尾崎世界観さんとのトークショーに多数のご来場ありがとうございました。学内限定でしたが(OGと一般のみなさん申し訳ない)、学生の参加が増えて礼拝堂の二階までぎっしりでした。ものすごく人気のある人だとは思っていましたが、会場に入った瞬間から歓声と拍手なりやまず。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼有栖川有栖さん(本格ミステリ大賞&吉川英治文庫賞作家)をお迎えしての「せんだい文学塾」が2月27日(土)午後4時  山形小説家講座は翌日の28日(日)午後2時より 司会は三沢陽一(アガサ・クスリティー賞作家)。ともにオンラインです。
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@ikegami990
池上冬樹
9 years
▼先月の「小説家になろう講座」の講師は穂村弘さんでした。後半のトークショー「その人の素顔」がアップに。題して「歌人になりたい人は、初心者のうちに300首詠んでください。とにかくまず書くこと。批判されても死にませんから」。ご覧下さい。 http://t.co/JsWxjOzCR9
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
三田村邦彦に『必殺』降板を翻意させた藤田まことさんの言葉 - 記事詳細|Infoseekニュース
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@ikegami990
池上冬樹
3 months
▼長年小説家講座に関わって思うのは、開花時期はみなそれぞれ違うこと。人は人。焦っても仕方がない。先にデビューしたからといって根が太くないとすぐに枯れる。大事なのは開花時期ではなく、ずっと花が枯れないように根を太くすること。開花しても栄養補給(多読とか)を怠らないことでしょうね。
@umigamewan
海亀湾館長
3 months
たとえば十代の早い時期に小説家を目指してコツコツ書いている人が、自分と同じ年齢もしくは歳下が先に新人賞をとりデビューしたのを知ったとき、ある種のショックを受けるし、母校が同じで自分と在学時期が重なっていた人が先に作家になったときも、ある種のショックを受ける。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
▼週刊文春でスティーヴン・キング『心霊電流』(文藝春秋)とアレン・エスケンス『償いの雪が降る』(創元推理文庫)をとりあげました。前者はキング久々の怪奇小説で、相変わらずいかがわしくて忌まわしくておぞましくて、でも悲しい。後者はいつまでも心に残る忘れがたい感動的な秀作です。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2)もっと踏み込んで、「プロローグはいらない」と書いているのが、伊坂幸太郎さんである。『ミステリーの書き方』(日本推理作家協会編、幻冬舎文庫。※これ名著です)の「書き出しで読者を掴め!」で具体的に自著を引用しながら、如何に冒頭で読者を掴むのかの話を詳しく書いている。必読です。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼2)応募者もその辺の検索事情を知っていて、別の賞に名前と作品名をかえて応募してくる。で、見つからないかというと見つかるのである。僕も他の評論家もそうだが、みな賞の下読みを複数している。「あ、これ某賞の下読みで読みましたね」と気づく。編集者に伝えて、その作品はボツになる。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼1月の山形小説家講座の講師は桜庭一樹さんでした(司会は玉井建也さん)。後半のトークショーがアップに。「非常に間違った行為によって正しさとは何かがわかるので、正しいものだけでなく怖いものも書いて、振り幅を大きくすることでテーマが伝わると思って書いています」
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼いくら中身がよくても書き出しが悪ければ「作家は冒頭の1行で読者に見捨てられる運命にある」(打海文三)。それをもじるなら「新人賞の応募原稿は冒頭の20頁で判断される運命にある」。冒頭が退屈な原稿の9割は凡作。書き方を心得ている者は冒頭から惹きつける。その考えがないのは全くの素人。
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@ikegami990
池上冬樹
10 months
▼共同通信の連載で米澤穂信『可燃物』(文藝春秋)と香納諒一『絶対聖域 刑事花房京子』(光文社)をとりあげました。警察小説×本格ミステリの前者(表題���が普通でほかはみな秀作。特に「むねけ」「崖の下」がいい)、倒叙ミステリの後者、ともに面白い。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼9)でも、大事なのは書き直す力。編集者の要求にどれだけ応えられるか。受賞作はかならず選考委員の要望と編集者のチェックが入り、書き直しの要求がくる。それを断ると本にならない。受賞しているのに出版されていない受賞作があるが(あるんです。調べてごらんなさい)理由はたいていそう。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
田口俊樹さんの「日々翻訳ざんげ」(本の雑誌社)には翻訳家三川基好さんの話が出てくる。亡くなる4ヶ月前の座談会がこれ。村上春樹の翻訳についてプロの翻訳家たちが語った座談会は初めてなのではないか。賛辞も困惑も誤訳の指摘もあり。必読の記事です。
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@ikegami990
池上冬樹
3 months
▼今日の名作。/スティーヴン・キングの秀作『ビリー・サマーズ』(文藝春秋四月上旬刊行予定)をゲラで読んでいたら、次のような箇所が。殺し屋ビリー・サマーズは小説を書き始め、古今東西の小説の話を語りだす。大絶賛するのがティム・オブライエンの『本当の戦争の話をしよう』(文春文庫)だ。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼10)まぐれでいいものを書いた新人に欠けているのは書き直す力。繰り返すが、まぐれで1本ぐらいいいものが書けるんです。さらにまぐれで賞をとったりすることもある。で、選考委員と編集者の要求になかなか応えられなくて苦戦する。何とか受賞作を出しても勝負となる第二作でまた大いに苦戦する。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼青崎有吾『早朝始発の殺風景』(集英社文庫)の解説を担当しました。エピローグ以外5作の短篇から成るが、最後の「三月四日、午後二時半の密室」は大学の授業で使っている。テキストの人気投票をすると毎年ベスト3に入るほど学生たちは大満足。秀逸なエピローグを含めて全部いい。絶対のお薦め!
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@ikegami990
池上冬樹
6 years
▼デニス・ルヘイン『過ぎ去りし世界』(ハヤカワ文庫)の解説を担当しました。詩情にあふれ、切なさに満ちていて、どこまでも優しく、どこまでも哀しい小説です。抒情作家ルヘインの最良の形が刻みこまれた、まことに美しい小説といえるでしょう。ルヘインの著作リストもつけました。必読です。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
▼産経新聞にリアノン・ネイヴィン『おやすみの歌が消えて』(集英社)の書評を書きました。学校での銃乱射事件の被害者たちの話であるが、後半にいくに従い、最愛の人間が亡くなったときに人はどう対処すべきなのかを真摯かつエモーショナルに描いている。秀作。
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
▼ある新人賞の下読みで、出来はとてもいいが、線が細く、また物語的もこぢんまりとしていて、これ以上のものは書けないだろうと思わせる作品に出会った。新人賞をとっても次々に書けないなら賞を与えるべきではない。明らかに書けない人たちがいる。とても完成度が高くても。1作で終わる人たちが。
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@ikegami990
池上冬樹
1 year
▼佐藤厚志さん、芥川賞受賞おめでとうございます。今日の朝日新聞仙台版に15年前、山形小説家講座で阿部和重さんに褒められたのが嬉しかったという記事が掲載されているかと思う��、テキストに採用したのは僕。僕にとって初めての佐藤作品でした。小川国夫みたいな小説で、これはいいと思った。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼12月の山形小説家講座の講師は沢木耕太郎さんでした。後半のトークショーがアップに。「あなたが魅力的な人だったら魅力的なものが書けるよ。だから、あなたが魅力的な人になるべき。スポーツマンが身体を鍛えるように、あなたも精神の何か鍛え方を考えていくということ」
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@ikegami990
池上冬樹
6 years
▼2月の山形小説家講座の講師は村山由佳さん(ゲストは千早茜さん)でした。前半の講義録がアップに。題して「本筋に関係ない余計な情報を排除していくことで、本当に言いたいことが伝わっていきます。まずは思いついたまま書いてしまう癖をやめましょう」 ご覧下さいませ。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼原稿料2万円という定額の解説仕事なのに、22枚も書いてしまった。文庫解説のギャラの最低額は1枚(400字)5000円なので(もっと安いのがある?)遥 かに安いが、それでもいいんです。満足感のほうが大切。他で稼げばいいからね。書きたいことを自由自在に長く書ける喜びのほうが大きい。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼8)うまい作品よりも、自分ならこう直す、こういうアイデアで書き直せば絶対にいい作品になるという「直し甲斐のある作品」に編集者は最も惹かれているようだ。懇親会の隅っこでテキスト提出者と熱心に話し込む編集者の何と多いことか! 文学賞の場合はまた別で自ずと即戦力を優先するでしょうが。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(新潮文庫、8月29日刊行)の解説を担当しました。ポール・ベンジャミンとはアメリカ文学の若き巨匠ポール・オースターの別名義で、オースターの第一作。完璧な私立探偵小説で、軽口から皮肉な描写、比喩など素晴しい!今年の収穫の一冊。絶対のお薦め!
@jXJt8KFJRey3WVg
You1. Takeuchi
2 years
見本ができあがってきました。ポール・ベンジャミン(=オースター)『スクイズ・プレー』(田口俊樹訳/新潮文庫)、8月29日発売です!
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2)そんなことをしたら「半永久的に作品を葬るのではないか」という意見がありましたが、出版・発表は自由。出版社に持ち込みでも(でもどこも新人賞に応募してといわれる)、自費出版でもすればいいでしょう。ネットで発表することもいい。葬り去るは不可能。文学賞受賞は難しいですよという話。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼丸山正樹『慟哭は聴こえない』(創元推理文庫)の解説を担当しました。デフ・ヴォイス・シリーズ第3作ですが、ここから入っても構わない。丸山作品を一望できるように2011年デビューから21年までの10年間の著作リストもつけました。地味だけど心に響く小説を書き続ける作家をぜひぜひ。
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@ikegami990
池上冬樹
1 year
▼佐藤厚志さんは純文学作家が講師のときは山形講座とせんだい文学塾に来てくれたし原稿も採用した。特に佐伯一麦さんが講師のせんだい文学塾では毎回テキストとして選び、佐伯さんも僕も褒めた。新潮新人賞を受賞したときは文学塾で祝賀会もしたほど。機会と舞台を提供しただけですが、嬉しいです。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼朝日新聞読書欄「売れてる本」に寄稿しました。浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(角川書店)についてです。15刷9万部越えとか。就活ミステリ、青春ミステリ、本格ミステリとしても良くできている。イヤミス全開かと思いきや、最後の最後に感動的な温かな物語として鮮やかに着地する。巧い!
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@ikegami990
池上冬樹
6 years
▼「ダ・ヴィンチ」2月号の「佐藤正午特集」に寄稿しました。特集では担当編集者たちも登場。佐藤正午はいいのに何故評価されないのかと昔から熱く語っていた同志ですね。いくら作家が優れていても編集者がいなければ本にならない。作家を続けられない。特に小学館の稲垣さんの存在が大きいと思う。
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
▼3)しかし結果的にそれが賞をとった。最終候補に残ることも意外だったが(この人はこれ以上書けませんよと強く指摘したのに)、編集部の見方は違っていたのかも。で、その人、受賞作のあと一冊も出していない。書けない人に賞を与えては駄目。過去に賞をとった人にはなおさら厳しくしないと。
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@ikegami990
池上冬樹
10 years
▼10日(木)にテリー・ホワイトの名作『真夜中の相棒』(文春文庫)が30年ぶりに復刊となります。 http://t.co/eZMyr6IVWs 。解説を担当しました。ゲイ・ミステリのはしりのようにいわれていますが、むしろ繊細な友情と愛の物語です。読ませます。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼「ミステリマガジン」9月号の特集「わたしとハヤカワ文庫」に寄稿しました。日本文学科の学生が結城昌治からロス・マクドナルドにいき、そのあとエド・マクベイン、ディック・フランシス、リチャード・スタークを読みふけり、さらには翻訳家たち(特に田中小実昌ほか)の文章に注目した話です。
@kozukata
Maiko Kozuka
4 years
ミステリマガジン9月号ハヤカワ文庫創刊50周年特集では、小誌ゆかりの作家・翻訳家・評論家等の方々に「わたしとハヤカワ文庫」のテーマでエッセイをご寄稿いただきました。参加してくれた皆様をご紹介していきます。有栖川有栖さん池上冬樹さん円堂都司昭さん大矢博子さん折原一さん恩田陸さん(続く
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼「本の雑誌」6月号の特集は「結句、西村賢太」。担当編集者座談会が抜群に面白い。よくまあ付き合っていられるものだと思うが、傑出した作家だし人間的な魅力もあったのだろう。こんなに迷惑したといいながらも愛おしんでいるような思い出話が次々に出て微笑ましい。読み残しの作品を読まなくては。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼産経新聞に『異常』(早川書房)の書評を書きました。ゴンクール賞を受賞した純文学なのにアメリカではミステリとしても高い評価を受けた秀作。面白い!/【書評】『異常 アノマリー』エルヴェ・ル・テリエ著、加藤かおり訳 とびきり面白い純文学だ
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼前期の授業の課題の一つとして、ロス・マクドナルド「ミッドナイト・ブルー」と結城昌治「夜が暗いように」の比較論を出したら大いに好評だった。ロスマクも結城昌治もはじめての読書体験なのだが、真面目な論考の最後に“二作ともめっちゃ面白かった!" なんて書かれてあるとものすごく嬉しくなる。
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@ikegami990
池上冬樹
5 years
目黒(北上次郎)さんは座談の名手。目黒さんは文章もいいが、話も面白いんです。ラジオ向きだったんだね。愉しみがひとつ増えました。/本の雑誌 Presents 北上ラジオ 第1回
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼2)推して最終候補にして本選で受賞した人よりも、推したけど受賞できなかった人のことを覚えている。評論家も編集者もみなそうだろう。どうしているんだろう、ちゃんと書いているんだろうかと。賞がとれなくても書き続けてほしいと思う。賞とは関係のないところで作品は読まれ愛され続ける。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼7)でもそういう風にいってくれるとこちらも選びやすい。無難でまずまず面白い作品よりも、破綻しているが熱量に溢れている作品を選ぶことになるから。山形と仙台の小説家講座には作家以外に編集者たちも同行してくるが彼らの講評を聞いて気づいたことがある。「直し甲斐のある」作品が好きなのだ。
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
▼2)ある新人賞をとって、数作後に沈黙して、別の新人賞に応募してきた作家がいた(こういうのが増えている)。応募作を読んで発想はいいし悪くはないが、これで出涸らしだろうと思った。手堅くうまいが勢いがない。どこかの出版社から突き返された作品を応募したのだろう。だから厳しく採点した。
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@ikegami990
池上冬樹
2 months
▼週刊文春でアレン・エスケンス『あの夏が教えてくれた』(創元推理文庫)とスティーヴン・キング『ビリー・サマーズ』(文藝春秋)をとりあげました。前者は罪と罰と正義と喪失が痛みを通して語られる教養小説の佳作。後者は殺し屋小説&人生探求小説&教養小説の秀作。ラストは感動的だ。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼3)文学賞の予選の話にからめて、10月のせんだい文学塾の宣伝をしたら、「こういうことを発信することで自分のライター講座にきてもらい稼ごうとしている」なんていわれたが、小説家講座では稼げません。全然儲かりません。何とか赤字をださないように出費を抑えて長年やってきた。早い話、自腹。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼2)授業はハードボイルド論。まずは片岡義男から始めて学生たちの心を掴み(学生はみな片岡義男に夢中になる!)、丸山健二(「夏の流れ」)、立原正秋と小川国夫(ともに初期短篇)、シーラッハ(“一目惚れしました" という声も)からおもむろにヘミングウェイとハメットにさかのぼることにした。
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@ikegami990
池上冬樹
8 years
▼「小説すばる」の連載「この文庫解説がすごい」で島本理生『七緒のために』(講談社文庫)の村田沙耶香の解説をとりあげました。作品もいいが解説もいい。山田詠美『学問』(新潮文庫)の村田解説にも触れましたが、濃密で、ほとんど小説といえるような緊張感にみちた内容で息苦しくなるほど。必読
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼7月末、尾崎世界観さんを東北芸術工科大学文芸学科のオープン・キャンパスにお招きしました。そのときの動画を期間限定で公開しましたが、リクエスト多数のため、再度公開する運びに。9月29日(水)までご覧になれます。 この機会をお見逃しなく!
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼新人賞の応募作で「これは三部���の第一部です」と記す人がいるが、作品が完成しているときは記さないほうがいい。三部作の第一部とは要するに「この原稿は完成していない」と選ぶ側は考える(そして落とす)。構想を語る新人の小説に傑作なし、と経験上いえる。未完成の作品がほとんどだから。
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@ikegami990
池上冬樹
11 months
▼2013年から3年連続、森村誠一さんが山形小説家講座に来てくれた。とにかく若いことに驚いた。当時83歳で、会場の中では最年長だったが、誰よりも(10代の学生よりも)若かった。若さとは年齢ではなく精神が放つエネルギーの熱量であることを教えてくれた。それが眩しいくらいだった。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼共同通信の連載で知念実希人『硝子の塔の殺人』(実業之日本社)と織守きょうや『花束は毒』(文藝春秋)をとりあげました。読者への挑戦状の後の怒濤の展開が見事な前者、巧妙に作られたサスペンスの後者、ともに面白い。特に本格ミステリへの愛が横溢する前者は本格ファンにはたまらないかも。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
スイカにシートベルトです。遊びではなく、転がるのを防ぐわけでもなく、ベルトをしないと車がピーピーとうるさいのです。車が重さを感知して、助手席に人が座っていると考える。ちなみにスイカは尾花沢スイカ。二千円が半額の叩き売り状態。山形市の替所(かえしょ。/地名)で。
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@ikegami990
池上冬樹
1 year
▼忘れてならないのは目黒さんが「本の帯の推薦文を書かなった」ことだ。帯の推薦文は雑誌の書評の引用という形をとった。それがこだわり。作家とつきあわない、単独の推薦文を書かないという方針を貫いた。ただし唯一例外があり、単独の推薦文を書いたことがある。馳星周のデビュー作『不夜城』だ。
@BunshunBungei
文藝春秋 文藝出版局
1 year
書評家の北上次郎さんの訃報に接し、驚きを禁じ得ません。つい最近まで、これまでと変わらずに各誌でご執筆をされていましたので。 多くの書き手の方々もツイートされていますが、我々も本の帯の推薦文などで皆、本当にお世話になりました。 心よりお悔やみを申し上げます。
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼週刊文春でリチャード・オスマン『木曜殺人クラブ』(ハヤカワ・ミステリ)とホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』(創元推理文庫)をとりあげました。両者ともプロットがよく、前者は忍び寄る老いの現実と終焉もしかと凝視し、後者は青春小説の痛みを盛り込んでいて印象深い。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼週刊文春でアレン・エスケンス『過ちの雨が止む』(創元推理文庫)とライオネル・ホワイト『気狂いピエロ』(新潮文庫)をとりあげました。丁寧な謎解きと母と恋人との脇筋が感動的な前者、強奪小説&犯罪ノワールとしても十二分に魅力的な後者(どうして翻訳されてこなかったのか)、ともにお薦め。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
長谷部史親さん、瀬戸川猛資さんとの鼎談です。1991年刊行の「ミステリ・ハンドブック」(ハヤカワ文庫)収録です。若かったね。長谷部さんと長時間話をしたのは、この時だけかな。山形に住んでいたからね。瀬戸川さんとは何回か話をしたけれど。生き残っているのは僕だけだ。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼ラグナル・ヨナソン『闇という名の娘』(小学館文庫)の解説を担当しました。帯に「この読後感のストレスは、なんだ!?」というネガティヴな言葉がおどり、読みたくない気持ちになるかもしれませんが、まずは読んで下さい。実にしみじみとした味わいをもつ老境小説ですし、驚きの展開もあります。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼11日(土)の日本経済新聞に柚木麻子『らんたん』(小学館)の書評を書きました。恵泉女学園の創立者・河井道を描いた長篇で、明治から昭和まで、特に昭和天皇の戦争犯罪訴追の回避、教育基本法の制定における「男女共学」の思想など戦後の歴史や教育問題を余すところなく伝えていて実に興味深い。
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@ikegami990
池上冬樹
2 months
▼以下、全文です。「殺し屋小説であり、人生探求小説であり、小説とは何かを探る小説でもある。キングらしい濃密な細部が、怪異抜きで、人生の予想外の出来事の連続と喪失を語り、本当の自分とは何なのかを見出す。スリリングな犯罪小説であり、優れた教養小説だ」
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼東北芸術工科大学文芸学科のウェブサイトに、「新人賞に応募するときに知っておくべきこと、あれこれ」という文章を寄稿しました。Twitter に書いた新人賞関係のツイート16本をまとめたものです。ぜひごらんください。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼僕の授業では、学生の作品集は匿名にして配り、人気投票をする。僕の狙いは、名前をはぎ取られたときに感じる貧しさだ。誰しも自分の名前込みで読まれたいと思って書いている。若ければ若いほど「自分を見てくれ!」という旗をたてたがる。だが現実は誰もあなたには関心がないのだ。勝負は文章だけ。
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@ikegami990
池上冬樹
2 years
▼週刊文春でアンソニー・ホロヴィッツ『殺しへのライン』(創元推理文庫)とジェローム・ルブリ『魔王の島』(文春文庫)を。優れた工芸品のような前者もいいが、お薦めは後者。悲しみが増すどんでん返しの連続、切々たる響きをもつテーマ、文学的技巧をこらしたサイコ・サスペンスの傑作。必読!
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@ikegami990
池上冬樹
3 years
▼6)またそれぞれ担当している賞も異なるので話が違ってくるかもしれない。賞はまた担当編集者によっても異なってくる。「出来上がった才能はいらない。粗削りでも書きたい衝動に満ちた新人を選んでくれ」と編集者にいわれたことがある。そこまでいう編集者(および賞)は珍しいと思う。
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@ikegami990
池上冬樹
7 years
▼8月の山形講座の講師は歌人・評論家の穂村弘さんでした。前半の講義録がアップに。題して「恥ずかしいことを歌うのが短歌なんです。批評性とか羞恥心のある人は、短歌には向いていないんですよ」。ものすごく読み応えがあります。ご覧下さいませ。
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@ikegami990
池上冬樹
4 years
▼ある���事で、��原浩さんのインタビュー記事を読み返したら、とても面白かった(毎月やっているから忘れてしまう)。削った話もたくさんあるなあ、ここは荻原さんが削ったところかなとか思い返しながら。小説を書きたい人、デビューしたい人、いろいろ参考になると思います。
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