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Ann

@Ann_Rauf1

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Annと申します。20↑。腐。 英領髭眉村住。審神者。💧。×左眉味覚音痴島国。◎みかんば。◎ちょぎくに。文字書いたり落描きしたり。鬱ツイ常習犯。フォロバ気紛れ。感想クレクレマン。普段髭眉bot管理人/FRBご自由に。

Joined April 2013
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@Ann_Rauf1
Ann
7 months
感想: フォーム ましゅまろ そと: たいつ っぷ おそら
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
『お前はきっと、顕現したときに心を落としてきたんだね』 国広は仲間からよくそう言われた。審神者にもよく言われるし、自分でもそうなのではないかと思っていた。 何を見ても特に何も感じない。何を食べても、味はするけれどそれだけだ。見たまま感じたままのことしか分からなかった。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
初期刀として顕現してから『好き』と『嫌い』しか分からなかった。主は『好き』、仲間も『好き』、痛いのは『嫌い』、悲しいのは『嫌い』。だが皆はもっと複雑に物を認識しているらしく、あれは『好き』、これは『大好き』、あれは『嫌い』、これは『大嫌い』、中には『興味がない』ものもあるらしい。
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@Ann_Rauf1
Ann
6 years
お日様に照らされてるような話を書く人と、電気はついてないけど窓からの日差しで十分明るい部屋のような話を書く人と、すっかり日の暮れた夜食卓の橙の明かりだけが点いた家のような話を書く人と、電気は消えて外は大雨だけど真っ暗なわけではない窓際のような話を書く人と、いろんな人がいるよね
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
万屋街の喫茶店にやたら愛嬌のある山姥切国広が居る――長義はそんな噂を耳にした。 「――で、月橘の偽物くんはいつから喫茶店でバイトを始めたのかな」 「は?」 突然の問いに、近年稀に見る間抜け顔で月橘は聞き返してきた。 「だって、愛想の良い偽物くんなんてお前ぐらいしか知らないよ」
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
今なんか流行ってる?っぽいrtといいね同時押し?画像、こういうのが来るかなって思ってたのに見かけないから…
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
本丸配属された🐔、審神者に嫌がらせで靴に呪いをかけられて、脱げないし気まぐれで延々歩かされたり一晩中歩かされたり歩けなくされたりして(遠隔操作)、散々遊ばれた挙げ句、1年近く経った頃勝手に万屋街の路地裏まで歩かされてその場から動けなくされて、飽きて捨てられたかと悟るも、
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
マロお題『物に心は難しい』
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
ああ、どうしよう。 穏やかだった国広の胸の内から、あの線香花火の煌めきが、消えない。 これが心というものか。ならばこれは、自分にはあまりにも過ぎたものだ。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
「――どうかな、初めて抱いた感情の心地は」 ぐっと彼がさらに顔を寄せてきて頭が真っ白になる。何かの許容量を超えたのか、目から勝手に涙が溢れ始めて、咄嗟に、助けを求めた。 「きょ、兄弟助けてくれ…っ!!」 そう国広が叫ぶのと、大好きな兄弟が怖い顔で本科を吹き飛ばすのはほぼ同時だった。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
例えば、朝日が登る。仲間が、綺麗、と笑みを浮かべる。しかし国広は、日が昇っているとしか思わない。例えば、皆が美味しい美味しいと食事をしている。しかし国広は、辛味甘味酸味苦味を感じるとしか思わない。食えと言われて害のないものなら虫だろうが雑草だろうが食えると思う。
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276
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
普段は指示された通り働けばいい。休みの日は、疲れがなくても休まなければ皆が困るらしいから何か言われるまで部屋でじっとしている。 心を落としてきた、という揶揄は皆冗談で言っていたようだが、ある時から酷く心配されるようになった。それは不運にも万屋街で呪詛を被ったときだ。
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264
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
連絡を受けていたらしい兄弟が、国広が帰るなり大丈夫かと駆け寄ってきたから、買い物が未完了であることを詫びたら怒られた。そんなことはどうでもいいらしい。今は何が見えているのかと別の仲間に問われて、皆が血塗れで恨めしそうに睨んできている、と答えた。どうしてか皆慌てたようだった。
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261
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
主に、解呪が済むまで非番であり、異変があればすぐに知らせるように、と言われたあと、今何が見えている、と問われた。蛆虫が体を這い回っている、と答えたら引き攣った顔をされた。恐ろしくはないか、と聞かれたから、恐ろしいとはなんだと答えた。主は困った顔をした。
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258
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
どうやら呪詛は、悪夢のような光景を延々と見せられ狂わせるものらしかった。ぼんやりと虚空を見つめていたら何が見えるか問われたので、得体の知れない生き物が右腕を噛み砕いている、と答えた。 解呪には時間が掛かるらしく、よくわからない札を持たされ帰城した。
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253
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
呪詛はその��無事解呪されたけれど、仲間たちはやけに国広を心配してくるようになった。何も思わなくても体の特定の領域に触れてくる者は死なない程度にぶん投げていいだとか、恐ろしくなくてもこの間見た映画みたいな場所からは逃げろだとか、恐ろしくなくても痛いことをされたら逃げろだとか。
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252
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
たまたま通り掛かっただけだった。相手は何かから逃げていたようだから追われていたのだろう。偶然相対した国広を追手の仲間と思ったのか気がつけば呪詛を浴びせられていた。 良い加減に足留めになったのか相手は直後拘束された。政府の刀だろう同位体が、慌てたように国広に駆け寄った。
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253
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
いろいろなことを真剣な顔で言われるようになった。よく分からなかったが、次からはそうする、と答えたら本丸中が阿鼻叫喚となった。 心配性になってしまった仲間たちに囲まれ、やけに過保護な生活を送ってどれくらい経ったか。平和な日々は突然終わりを告げた。 政府から、監査官が来るらしい。
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251
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
変わらず至近距離で国広を見つめていた本科は、にこりと笑みを浮かべて言った。 「これで治ったのではないかな。俺に掛かればこんなに簡単だったのに、聚楽第調査ばかり邪魔が入るなんてお前も運がない」 国広の視界は、そう得意げに言う彼の綺麗な顔でいっぱいだ。
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245
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
はて、特命調査は今は行われていないはずだと皆が首を傾げた。聚楽第のみ、国広が呪詛を受けて調査を中断したけれどそれ以外は問題なく完了している。よくわからないまま指定の日を迎えれば、現れたのは聚楽第調査を担当している監査官だった。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
フードも下ろして正体を隠す気もない相手は、国広が不穏分子となりうるから連行する、と言った。曰く、感情がないというならいつ敵方に寝返るかも分からないし、理由もなく忠誠を誓っているなら審神者が道を外してもこの刀だけは同行するかもしれないから、らしい。国広は政府で刀解されるとのこと。
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243
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
仲間は酷く怒っていたが、理に適っていると思った。睨み合う仲間と監査官に向かって国広は、自分は構わない、と言った。 その言葉に、監査官は片眉を上げた。かと思うと次の瞬間奇妙なことを言い始める。 やはり妙だ、この刀が心を失うことを周りがしたのではないか、というのだ。
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242
@Ann_Rauf1
Ann
3 months
ならばこの刀は保護して、本丸を解体する方が正しい処置だ。主は青かった顔を真っ白にした。仲間たちも顔色を変えた。 「それは、道理に合わない」 国広は思わずそう言った。どうしてこの本丸が解体されるのか。国広の不具合は元からの性質だと報告しているはず。そう言ったら、監査官は笑った。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
吸い込まれそうなその青をぼんやりと見つめ返す。何かに似ている、と思った。そうだ、夏に皆で遊んだ線香花火のよう。 “綺麗な瞳だと思いながら”見つめて――。 「――ああ、ここか」  ――カチ、と何かが嵌った音がした。  それとほぼ同時に、とさりと背中が畳に当たる。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
「心がないにしては普通すぎると思ったんだ。呪詛の件より前から、仲間以外に言われたことは拒むこともあると聞いていたし……」 顔を寄せてじろじろ観察されたと思ったら、しゅるりという音が聞こえる。何の音かと考えるより先に札で手足を拘束された。監査官……本科の瞳の奥がちかちかと明滅する。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
「おや、この世に道理に合わないことなんていくらでもあるだろう。お前の刀解だって理不尽なことなのに、どうして本丸の解体には異を唱えるのかな」 「……? 俺は、保護される理由がない。皆も非はない」 「お前にも非はないのだから、拒むべきだろう」 ふぅん、と興味深そうに彼は国広を見た。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
ああ、これでは彼に押し倒されているようだなと気づく。彼の瞳の線香花火がチカチカと瞬いて……そして本当の線香花火のように光の玉が落ちるのを幻視する。 ぽとり、と落ちて煌きが消えるのと同時に、ぶわりと体が、顔が熱くなる。光の玉が落ちてきたかのように胸が熱くて、心臓が痛い。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
長義が恋をしているらしい、と聞いた国広は、詳細を聞きたくて堪らないのをずっとこらえていた。以前より『恋』というものに興味があったからだ。
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
「――俺は、最後なんだ」
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
国「ようこそ山姥切。早速だがうちの本丸には特殊な決まりがある」 長「なにかな」 国「主がお兄ちゃん萌えと弟萌えを拗らせていてな」 長「なんだって?」 国「作刀年基準で自分より年長者をお兄ちゃんと呼ばなければならない」 長「なんだって??」 国「よろしく山姥切お兄ちゃん」 長「やめろ」
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
可愛いもの好きの長義くんと、いつも眉間に皺が寄ってて無口で可愛くない極国広くん。しかし長義くんの可愛いものセンサーは察知する。この国広くん、一般的な個体よりちょっと小柄でちょっと目が大きくて丸くて幼い顔つきで、寝る時は布団で隠れて見えないけどうさちゃんを抱っこしてることを――!
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
長義の好みは『可愛いひと』らしい。数日前、たまたま聞こえた会話で国広はそのことを知った。 普段はちゃんとしているのに少し抜けている。おぼこいところがある。笑う顔が愛らしいひと。要約すればそんな内容。可愛くないとか、可愛げがないとかしか言われたことのない国広にはよく分からなかった。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
国広にとっては『好き』なものに順列はつけられないし『嫌い』も同様で、だから皆の言うことはいつも少しだけ分からなかった。 修行を終えたら、ちょっと分かるようになった。花や美味しいものは『好き』で、主や仲間は『もっと好き』、痛いや悲しいは『嫌い』で仲間が悲しむのは『もっと嫌い』だ。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
付き合い始めて2~3ヶ月の長義くんと国広くん。最初こそ世間同様気まずい関係だったけど、うっかり本の趣味お茶の趣味食の好みが合っちゃって親しくなり、なんの障害も山も谷もなく恋仲になった。付き合ったきっかけは、ある日ふといい雰囲気になって、長義くんがキスして恋仲になろうかと言ったから。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
本科が顕現したとき、彼は国広が『嫌い』なのだと思った。だけどその割に構ってくるから『大嫌い』ではないのだと認識した。でも、ある時彼はどこか悲しそうな顔で国広が『好き』だと言ったのだ。 よく分からなくて、「俺のことは『嫌い』じゃなかったのか」と訊いた。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 month
顕現して初めて人の身を得たけれど、今まで国広は『温度』というものを感じたことがなかった。ああいや、温度を感じないわけではない。調理中に火傷をしそうになったことはあるし、鍛刀部屋の熱気は知っている。風呂で温まったこともあるし兄弟たちとくっついた時のぬくもりも知っている。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
彼は「嫌いだけど、好きになってしまった」と答えた。そしてこう言った。 「俺のことが主や皆より『好き』じゃなくても、花や鳥たちよりも『好き』だと思ってくれるなら、恋仲になってくれないか」 それだけでいいから、と彼は悲しそうに笑った。彼らしくないその顔は『嫌い』だと思った。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
長義が任務で重傷を負ったと聞き国広は慌てて駆けつけた。帰還できて手入れが間に合ったのなら大丈夫だと頭ではわかっていても、彼とはずいぶん親しくなったつもりでいたからか姿を見るまでは安心できなかったのだ。 手入れ施設で消毒液の匂いに包まれ、包帯だらけの彼に安堵と別の心配が湧く。
@Ann_Rauf1
Ann
2 years
多分、長義くんが折れかけたりしたら吹っ切れて「俺が恋してるのはお前だよ」「俺がお前に『恋』を教えてやろうか」って言って話が始まる(始める予定はないけど)
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
right
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
彼は『もっと好き』だ。花や鳥たちは『好き』だから、比べるまでもない。でも皆と比べてどちらが好きかと言われたら分からない。皆も彼も『もっと好き』だから。 そのままを彼に伝えたら、十分らしい。国広さえ良ければ、と言われたので、その日からふたりは恋仲というものになった。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
酒の席で好みのタイプなんてものを尋ねられた。くだらない、と返そうとした己の口からするりとこぼれたのは別の言葉だった。 「……可愛いやつ、かな」
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
……あいしている、と言ったときの彼の、とてもとても嬉しそうな顔。 ああ、『好き』だ。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
【🐔🐣】保護刀剣のケア施設として運営されているこの本丸は、半ば政府直属の施設になる。本丸の襲撃や虐待などで精神的な傷を負った刀剣が政府で保護された後、必要な治療を施し、大体はある程度症状が軽減したリハビリ段階の個体がこの本丸へ送られる。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
なのに国広に見せる『好き』はそのどちらとも違うように見えた。それは何なのか、と尋ねたら彼は驚いたような顔をして、そして少しだけ嬉しそうに、「単純には比べられないけれど」「最優先に選ぶのは主だろうけれど」と前置きして答えた。 「俺はお前を愛しているんだ」 大好きよりも、好き、らしい。
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
皆さん一度は左腕とかなくしかけたことあると思うんですけど、元ブラック本丸でだいぶ前に解消されて今は元初期刀の国広くん以外ブラック時代を知らない本丸で国広くんも今は普通に暮らしててカウンセリングでも問題ない本丸に配属された長義くんが、ある夜ふと目を覚ますと、
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@Ann_Rauf1
Ann
3 years
長義が配属された本丸は変わった本丸だった。建屋が5つに分かれていて、母屋以外の棟はそれぞれに一つの季節が割り当てられている。元は霊力は強いが体の弱い審神者の本丸で、一年ほど前にその審神者がなくなってからは元政府職員の審神者が引き継いだものだ。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
国広が『嫌い』なのだろうと思っていた彼は、それ以降ふとした瞬間に国広が『好き』らしい顔を見せてくれるようになった。『好き』と『嫌い』が共存するというのが分からない。それに、彼は花や動物は『好き』で食べることが『好き』で、仲間や主は『大好き』に見える。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
書斎で山姥切が居眠りしていた。 いや、不寝番の自分以外皆寝静まったこの時間。彼はきっと眠れずに書斎で時間を潰そうとして、遅れて訪れた睡魔に身を委ねてしまったのだろう。開かれたままの本をなんとはなしに手に取りながら、こんな無防備な姿を国広に見られたと知れば怒るのだろうなと考える。
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117
@Ann_Rauf1
Ann
4 years
という話です↓ きもちいい らくがきえちちなのでリスト限ですー リプDMファボRTもろもろしていただければプロフィール見ながら成人済みの方無言で追加します
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115
@Ann_Rauf1
Ann
2 years
おまえのことがすきだから、おれのこいびとになって。 幻聴かと思うような、あまりに自分に都合の良すぎる彼の言葉に、わかった、と国広は応えた。
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114
@Ann_Rauf1
Ann
2 months
そんな顔をしているときに伸ばされた手を受け入れたら、彼は穏やかに微笑うのだ。その顔は国広にとって『もっと好き』のひとつだった。 でも、『好き』でも『大好き』でもない『愛している』なんて、そんな特別なものを受け取っているのだと知ってから国広は少しずつ焦りを感じるようになった。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
そもそも国広は、『好き』と『もっと好き』までは分かるようになったけれど『大好き』はまだよく分からない。『好き』の中に順位があるのは分かったけれど、皆の『好き』と『大好き』ほどに差があるようには思えなかったのだ。 そこから更に、『大好き』の上の『愛している』があることを知った。
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@Ann_Rauf1
Ann
6 years
【好きなキャラで想像してください】 何もしなければ必ず悲劇になることが分かっています。大切な人を助けるためには、大切な人を傷つけなければなりません。貴方の行為は端から見れば裏切りで、大切な人の隣に居続けることは出来ないでしょう。しかし実行すればその人はきっと助かるのです。 貴方は、
やる。許してくれる/許して。
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やる。許されない/許さないで。
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やらない。許してくれる/許して。
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やらない。許されない/許さないで。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
『大好き』は、見ていたら分かる。『大好き』と接すると皆は何もないときより『好き』と接するときより華やかな顔をするのだ。では長義の言う『愛している』と接する彼はというと、ひどく喉が渇いたときに水を求めるような、疲れたときに休息を求めるような顔をしている。
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112
@Ann_Rauf1
Ann
4 years
「君が山姥切くんだね」 当たり前のようにそう呼ばれて拍子抜けする。案内役だという燭台切は、呆けた長義を見て首を傾げた。 「どうかしたかい」 「俺をその名で呼んでいいのかい。いや、それは俺の名だからそれで正しいのだけど」 他にそう呼ばれている…同じ名を掲げるやつがいるのではないか。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
国広さえ良ければ。いつか聞いた前置きの後、彼は言う。 「お前が俺に向けてくれる『好き』を全部重ねて、『愛している』と呼んでくれないか」 それはきっと、同じ気持ちだから。そう言った彼の、悲しそうじゃない、諦めの色もない、期待するような小さな笑みがどうしようもなく『好き』だと思って。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
『愛している』と同じものを求めない代わりに彼が求めたのが『恋仲』という関係だと今更ながらに気がついた。本当は返してもらいたいのを我慢していたから、あんなに悲しそうな顔をしていたのだ。でも、彼は国広に『恋仲』という関係以外は何も求めてこなかった。
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@Ann_Rauf1
Ann
9 months
【🐔🐤】(現パロ)ざぁざぁと降り注ぐ雨に思わず舌打ちが出る。もう既にずぶ濡れとは言えこの雨の中に再び飛び込もうとは思えない。今日に限って傘は盗られていたし、いつもは携帯している折り畳み傘も忘れてしまった。こんな日に出掛ける事になった原因の歯痛は歯科医院で異常なしと診断され無駄足だ。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
本丸配属なんて二度と御免だ。そう言って政府に出戻ってきた長義は、出向先がよりにもよって『本丸運営相談室』だと聞いたときは耳を疑った。しかもその部署の職員は山姥切国広しか居ないなんて、嫌がらせではないかとさえ思った。業務命令であるから渋々従ったけれど。
@Ann_Rauf1
Ann
2 years
長義が任務で重傷を負ったと聞き国広は慌てて駆けつけた。帰還できて手入れが間に合ったのなら大丈夫だと頭ではわかっていても、彼とはずいぶん親しくなったつもりでいたからか姿を見るまでは安心できなかったのだ。 手入れ施設で消毒液の匂いに包まれ、包帯だらけの彼に安堵と別の心配が湧く。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
伸びた背筋。真っ直ぐな瞳。花や鳥たちを見つめる優しい顔。『好き』をすぐ伝える素直さ。皆の『好き』『嫌い』をよく見ているところ。笑った顔が可愛いところ。長義の一方的な気持ちに応えようとしてくれるところ。馬鹿みたいに真面目なところ。 「『好き』が多すぎて、『好き』じゃ足りないんだよ」
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
#メイフ #フレン見て #絵ブラヒム #絵リッサ
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
『嫌い』だったはずなのに、それを上回って『好き』になってしまった。たくさん積み重なった『好き』を、長義は『愛している』としたらしい。 「お前は自分の『好き』を薄っぺらいと言うけれどね。どんなに薄い布だって、たくさんたくさん重ねたら、とっても暖かくて心地が良いんだ」
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
彼と共に過ごす時間は『好き』だった。でもこれでは駄目な気がして、貰ってばかりで彼に何も返せていない気がして、彼に尋ねた。恋仲らしいことはしなくていいのかと。彼はきょとんと国広を見て、小さく笑って、いいんだよと首を振った。 「もう十分だから」 その、時折見る顔はやはり『嫌い』だった。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
この本丸の山姥切国広は狭いところが好きだった。資材や資料が置かれた物置だとか、押し入れだとか、積まれた布団の間だとか。とにかく狭いところが好きだった。 本丸の始まりの一振りである彼だが、顕現当初から狭いところを好んでいたというわけではないらしい。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
そうしたら彼は、目を丸くした。そして、何度か瞬いた後、頬を薄らと染めて、どうしてかとても嬉しそうに笑って、国広の手をぎゅっと握って、言う。 「きっと、お前のそれは俺の『愛している』と変わらないよ」 自分だって最初は些細な『好き』だったのだ、と彼は言った。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
彼の『愛している』は暖かくて、優しくて、柔らかくて、国広の『好き』をいくら重ねてもいくら返しても足りないように思える。いつからか国広は彼に『愛している』を返したいと思うようになったけれど、どうやっても分からなくて、途方に暮れた。そしてだんだん悲しくなった。悲しいは『嫌い』だ。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
前より少し一緒に過ごす時間が増えて、時々、そっと手を握られるくらい。国広が拒まなければ彼は嬉しそうに笑うから、国広はその顔が『好き』だったけれど、本当にそれだけなのだ。調べて出てくるような、デートも、キスも、何も求められたことがない。部屋も別だし、互いの部屋に泊まることもない。
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98
@Ann_Rauf1
Ann
2 months
国広からも手を繋ぐようにしたし、出来るだけ最初におはようを言って最後におやすみを言いに行った。最初は戸惑ったふうだった彼も嬉しそうに笑ってくれるようになった。笑った顔が見たくて、ひとりで行っていた外出や散歩に彼を誘うようになった。彼の『好き』を沢山知ることが出来て嬉しかった。
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98
@Ann_Rauf1
Ann
2 months
悲しいのは『嫌い』だ。彼が悲しいのも『嫌い』だ。だから国広は、彼の『愛している』に見合う分だけ国広の精いっぱいの『好き』と『もっと好き』を返そうとした。前よりももっと一緒に過ごすようにしたし、出先で彼の好きなものを見つけたら土産にするようにした。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
でも。 国広は、自分の『好き』は薄っぺらいように思っていた。顕現してすぐの頃からずっとそう思っていた。『好き』と『嫌い』は言えるけれど理由なんてほとんど言えなくて、『嫌い』じゃないものは『好き』だから、自分の『好き』は『嫌いじゃない』だけじゃないかと思うこともある。
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@Ann_Rauf1
Ann
3 months
恐らく悪い審神者に当たった、のだと思う。どこか他人事で居られるのは、殆ど実害がないからだろうか。顕現して、世に言う亜種らしいことが分かるとすぐに部屋に閉じ込められてた国広だが、部屋から出られないこと以外に不自由はなかった。部屋はごく普通の和室、食事は出ないが飢えることはない。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
長義は、国広が落ち込んでいるのにすぐ気がついて尋ねてくれた。それが嬉しいのに、それにも自分は十分に返せないのだと思ってもっと悲しくなった。 優しい彼に甘えて、助言を求めた。『大好き』も分からない自分はどうしたら長義に『愛している』を返せるだろうかと。
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@Ann_Rauf1
Ann
7 years
“その小瓶はある日、アーサーの机の上にいつの間にか置いてあった。友人たちに尋ねると、どうやらその小瓶は『幸せ』が入っているらしい――『幸せ』の小瓶”
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
ちなみに🐔も恋かどうかは分かってなくて、ただ命の恩人に礼をしたくて(そして軽く手当してくれたときの優しさと別れ際の笑顔が忘れられなくて)探し回っただけ。恋とかしらんけど自由に動く足で一緒に戦場を駆けたかった。 連れ帰った後🐣が作ってくれたご飯に胃袋を掴まれる。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
ココアは甘いのだと思っていた。 いつもの嫌味か苦言ばかり、それ以外は話しかけてすら来ない本科。そんな彼は、国広がどうしても眠れない夜には何故か必ず起きて厨にいて、嫌味混じりなのにいつもよりどこか柔らかい声で、手の掛かるやつだと言いながらココアを淹れてくれる。
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@Ann_Rauf1
Ann
9 months
【🐔🐥】部屋に戻ると、恋人が居るはずの場所に子猫が居た。艷やかな金の毛並みの可愛らしい子だ。先程主に聞いた話によると、主へ届いた呪詛を代わりに受けたところ、本丸の防衛術式で妙な具合に呪詛が変質し、彼は子猫になってしまったのだという。
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
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@Ann_Rauf1
Ann
10 days
女士として顕現したものの、実のところ実感はなかった。男士の同位体よりも多少背が低いし、髪も肩ほど、装束もプリーツスカートだから見た目は明らかに女士である認識はあったが、性格自体は大差ないと思っていた。能力も変わらないし、男士に筋力が劣るわけでもない。
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@Ann_Rauf1
Ann
8 months
アレの机から恋文が出てきた。 同室になってもうすぐ1年、それなりに知らなかった一面を知ってきたけれど、これは知らないにもほどがある。 別に勝手に机を漁ったわけではない。あれに渡すものがあって、本人が居ないから机に置いておこうとしたら引き出しからはみ出ていたのだ。
@Ann_Rauf1
Ann
1 year
酒の席で好みのタイプなんてものを尋ねられた。くだらない、と返そうとした己の口からするりとこぼれたのは別の言葉だった。 「……可愛いやつ、かな」
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
――どこかの本丸にて
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
審神者が初期刀の国広くんが鑑賞物としてすごくお気に入りでガラスケースに入れてで本丸の本丸の奥の奥に飾られてる本丸。食事睡眠排泄諸々は必要ないから一日ずっとぼんやりしている。額縁のような大きな窓が一つだけあって、外からは見えないけど中から外は見える部屋。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
お題bot*(@ 0daib0t )様 重ねるばかりの薄っぺらい愛
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@Ann_Rauf1
Ann
7 years
自分のせいで悪意なく仲間を皆不幸にしてしまったみかづきさん(三日月難民で一時ブラック本丸化、顕現後は体制は一応ホワイトに戻ったものの当時の禍根が解消できず云々的な)が、本丸が解体されて刀解されたあと、もし次があるなら皆の、特に一番つらくて一番優しかったまんばの為になりたいなぁと
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
この本丸の山姥切国広には、誰も知らない秘密があった。 否、秘密にしているわけではないのだけれど、誰にも理解してもらえないため認識されていないのである。その内容はと言うと、国広は「声に色がついて見える」というものだ。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
お前が美味そうに見える。そう言われたのは、八つ時の小腹が空いてくる昼下がりだった。意味を理解できず、取り敢えず正直に困ると返したときの諦念漂う笑みが忘れられない。だから国広は、数日の休暇をとり、万が一のため業務引継書を作成し、手入れ部屋の予約を入れ、お守り極を握りしめて言った。
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
「――居心地悪いならうちに来てしまえば?」
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
長義くんの担当だった補佐部の国広くんは、面接…というか面談?であなたの好きなことは何かと聞かれたとき、本を読むことと、友人と話すことだって答えた。本は顔も知らぬ前任者の置き土産で、暇つぶしに開いてみたのが最初。長義くんの部署とは違い補佐部はオフィスみたいな感じで同僚がいた。
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@Ann_Rauf1
Ann
5 years
しあわせな極国広くんと彼が恋する長義くんの話なんですけど。折り紙の青薔薇を一輪贈った子の。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
月橘はそれに微妙な顔をする。 「愛想と愛嬌は、少し違う気が」 この警備部の事務所ではほぼ全員が顔見知りの彼は、万屋街で話し掛けた誰かの友達の友達を当たれば彼に行き着く、ともっぱら有名な男士だ。今書いているのは彼が保護した行方不明者や拾得物や要注意本丸の情報への報酬に関する書類だ。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
同僚である己の写しは色に潜ることができる。文字通り、飛び込むだけの大きさがあれば全身潜れるし、小さくても指先を沈めたり意識だけ潜ることもできた。色がついた物体を壊すことはなく、その上その色が見た、触れたものを記憶として読み取ることができるため事件の捜査に引っ張りだこだ。
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
既にありそうだけど、🐔が配属されて、早々に話をしようの言葉通り🐤が🐔の部屋を訪ねて夜通し議論する(そのまま寝落ち)。翌日か翌々日同じ部隊で出陣したとき、不測の事態が起き無茶な戦いをし負傷した🐤。お陰で被害は最小限に済んだけど🐔がもっとやりようがあっただろうと叱責するが……→
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
蛇足語っていい?いいよ!
@Ann_Rauf1
Ann
2 months
初期刀として顕現してから『好き』と『嫌い』しか分からなかった。主は『好き』、仲間も『好き』、痛いのは『嫌い』、悲しいのは『嫌い』。だが皆はもっと複雑に物を認識しているらしく、あれは『好き』、これは『大好き』、あれは『嫌い』、これは『大嫌い』、中には『興味がない』ものもあるらしい。
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
#私の作品を密かに楽しみにしてくれてる人ファボ大っぴらに楽しみにしてる人リツイートそして良ければ感想下さいというかなんでもいいのでとりあえず褒めてくださいと言いつつ自分で自分を褒める 我慢できなかった インスタントに好きな話を補給できる私の飢えたときの非常食
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@Ann_Rauf1
Ann
1 year
「お前の『愛』、大事に飾ってるよ」 (『青薔薇』シリーズ 『花麒麟』)
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
「その噂なら、あんたも知ってるだろう、百合水仙の店だ」 最近短期のアルバイトを雇ったらしい。 「料理や製菓を教わる代わりらしい」 「会った事あるのか」 「いや、百合水仙から聞いた。政府所属だからあんたのほうが知っているんじゃないか」 「警備部以外の偽物くんの知り合いは居ないよ」
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@Ann_Rauf1
Ann
4 years
ふと目覚めると床に倒れていて頭がすごく痛くて、あれ何してたかなと考えるも全く覚えてなくてまあいいかとパソコンを点けるけどあれそもそもここどこだろ今日いつだっけとなり、同時に今日どこに居るべきなのかをパソコンの予定表で知ってああだから着替えかけてたのかと納得し、
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
マロお題『愛嬌』※常磐山査子の花言葉 わんわん
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@Ann_Rauf1
Ann
2 months
どちらの尻尾もぴたりと止まり、ぺたんと下がる。長義はこほんと咳払いをすると、メニューを見て注文した。 「……犬用ランチプレートひとつ」 「わ、わかった」 しっかりメモを取り、国広は奥に駆けていく。 ちなみにこのあと、ふたりはしっかりと連絡先を交換した。
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@Ann_Rauf1
Ann
2 years
――俺はXXXXXを愛しているんだよ。 そう言って、誰かの隣で笑う彼の夢を見る。
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