詩織
@siori_shashasha
Followers
3,403
Following
24
Media
0
Statuses
99
京都大学理学部卒/就活に失敗し、プライドを捨てて派遣社員として働いています/大学合格時が人生の頂点だった女の物語です
Joined November 2023
Don't wanna be here?
Send us removal request.
Explore trending content on Musk Viewer
Netanyahu
• 631946 Tweets
The ICC
• 225695 Tweets
renjun
• 221989 Tweets
International Criminal Court
• 145182 Tweets
LOST POSTER
• 125987 Tweets
#RM_LOST
• 116739 Tweets
Corte Penal Internacional
• 101053 Tweets
Karim Khan
• 92112 Tweets
#LovelyRunnerEp13
• 87395 Tweets
La CPI
• 78974 Tweets
Cauca
• 66522 Tweets
Arne Slot
• 59552 Tweets
Sunjae
• 56999 Tweets
#7REN_JUN7
• 55728 Tweets
JENO JAEMIN
• 52509 Tweets
RM IS COMING
• 41901 Tweets
Trump Organization
• 31438 Tweets
الجناييه الدوليه
• 29936 Tweets
Ofcom
• 28110 Tweets
Red Lobster
• 24627 Tweets
FARC
• 24599 Tweets
Kid Rock
• 14785 Tweets
Amal Clooney
• 14571 Tweets
鼻フック
• 14257 Tweets
#VurPençeniKupaya
• 12052 Tweets
NICOLA EN HOY
• 11181 Tweets
Kaptan
• 10643 Tweets
Abejas
• 10017 Tweets
Pinned Tweet
以下、私の自己紹介です。
京都大学理学部に現役合格（この時が人生の頂点）→大学4年間でやったのは卒業単位を集めることのみ→内定を得られないまま卒業→現在、派遣社員として不本意な日々を送る
最近よく思うのは、「高学歴は自尊心を満たしてくれるが腹は満たしてくれない」ということです。
115
345
3K
あなたは「異臭巨人」をご存じだろうか。京大キャンパス内で見かける大柄な男性のことだ。清潔感に欠け、ずり落ちたズボンから陰部が露出しかけていることが特徴だ。私の在学中には「異臭巨人」という異名はなかったが、ここ2，3年で知名度を確立し、京大生から親しまれて（もしくは敬遠されて）いる。
20
908
7K
あなたは「ダイオードおじさん」をご存じだろうか。京大の吉田南構内正門付近で勤務する警備員のことだ。正門を通って構内に入ろうとする自転車は厳しくとがめる一方で、正門から外に出る自転車は一切関知しない。矛盾するように見える彼の業務内容をダイオードの性質になぞらえ、愛称がついたようだ。
18
836
7K
日東駒専卒の正社員が頻繁に、私が作成した書類の「てにをは」の修正を高飛車な態度で要求してくる。派遣社員の立場ではあるが、私は京大卒かつセンター試験国語192点だ。こんな理不尽が許されて良いものか。そう反論したいのにできない無念さを今日もかみ殺す。
382
504
5K
先日、京大のキャンパスを訪れた。久しぶりに彼を見たいと思い、捜索してみた。運良く、見かけることができたその姿は、記憶の中の彼と全く変わらなかった。ふと思い立って、マスクを取って鼻をひくつかせてみた。異臭はしなかった。むしろ、彼の大きな背中がいつもよりたくましく見えた気がした。
8
103
2K
行動圏が被っていたのか、私は在学中に彼と遭遇する頻度が高かった。そして、見かける度に一体何者なのかと思案した。入館ゲートで認証の必要がある図書館内で見たため、京大関係者なのは間違いない。服装からして教職員ではなく、学生と予想した。しかし、彼の貫禄は学生のそれから大幅に逸脱していた
1
92
2K
人は金銭の前には、恥を忍んで屈しなければならないのだと思う。私が京大卒にもかかわらず日東駒専卒の上司にあれこれ指図を受ける屈辱に耐えるのも、金銭のために他ならない。しかし、彼はどうだったか。ベンチで寝転がったり、図書館で羽を伸ばしていたり、金銭に拘泥する様子がなく、羨ましく思えた
1
117
1K
京大卒業後しばらくは、私は彼の存在を完全に失念していた。派遣社員という不本意な立場に陥ったことによるメンタルの不調で、それどころではなかったのだ。しかし、陰々滅々とした気分で金銭的に困窮する毎日を送る中、どういう訳か異彩を放つ彼の存在を想起した。
2
85
1K
先頃、自転車で京大を訪れた。彼は相変わらず、無意味に思われる業務に邁進しているようだ。私が正門に接近すると、彼が近寄ってきた。注意される、そう悟るなり私は彼の一瞬の隙を突いて、華麗に正門を通過した。後ろから聞こえる彼の怒号は全く気にならない。一皮むけ、違った人間になった気がした。
2
36
568
学歴の低い人が正社員で、京大卒の私が派遣社員である理不尽な事実に時折打ちのめされる。その時には、高学歴に優しいテロ組織が派遣先の職場を襲う妄想を行う。「今から国立大の二次試験を解いてもらう。正答率が良い一人だけ助けてやろう」と言われたら、助かるのは多分私だからなと思って自分を保つ
32
87
523
派遣先で上司から罵詈雑言を言われたときや、給料の違いから同級生達と金銭感覚が合わなくなってきたと感じたときなど、メンタルが傷ついたとき、私はいつも京大合格時の点数を心の中で唱える。「センター試験1日目、日本史94点、国語192点…」この原点に返るだけでいつでも私はメンタルを回復できる。
24
89
491
同級生達が大企業に就職する一方で、私はNNTのまま京大の卒業式に出席した。派手な仮装をしている卒業生達を横目に、派遣社員の道しか選べなかった自分が一番のお化けに思えた。就職浪人や留年ではなく、「NNTのまま大学を卒業する」ことを決めた自分の勇気に、我ながら感心したのを良く覚えている。
4
48
495
このアカウントを始めたのは、食いつなぐためだけに低給で働いている自分の人生に嫌気がさし、気分転換がしたかったからです。昨晩は、クリスマスイブにもかかわらず、派遣先からボロアパートに帰宅して、一人でまんこをいじっている自分が哀れで、泣きそうになりました。
22
46
480
2023年に最もショックだったのは、「京大卒で派遣社員か。出来損ないだ」という親戚の陰口だった。対抗策として、かつて大手垢がポストした「人間は皆、男女ともに白目を剥いて股から汁を出すのだ」という内容を思い出すようにしていた。エロに逃げるという方法は、メンタル回復に意外にも有用だった。
11
57
380
不満なことがある度に「私は京大卒だ」と何度も反芻するようになったのはいつからだったか。当初は冗談半分に心の中で唱えるのみだったが、次第に依存度がエスカレートした。京大卒のプライドと派遣社員という社会的地位の乖離を自覚して失意の日々を送る私が、正気を失う日は近いのかもしれない。
24
35
365
私の彼との出会いは1回生の4月、京大で最初の講義を受けた日にさかのぼる。自転車で入構を試みた際に強い調子で静止された。当時私は、自転車で正門を行き来する行為を禁じていると解釈した。正門から出る自転車には不思議と何も言わず、彼がダイオードに例えられていると知るのは、しばらく後のことだ
1
22
352
京大理学部を卒業後、私は派遣社員に落ちぶれて失意に暮れた。業務内容は、要領の良い中学生なら十分こなせると思われるほど低レベルだ。この業務には一体何の意味があるのか、私の今までの努力は何だったのか。そう自問自答するうちに、一風変わった業務を一意専心に行う彼を思い起こした。
1
21
270
1回生の時は、吉田南で開講される全学共通科目（いわゆる一般教養）を多く履修しており、彼を見かける機会が多かった。自転車に乗る学生に迂回を指示する様子を見かける度に、業務熱心なものだと感心した。一転して2回生以降は、理学部がある北部構内にいる時間が長くなり、彼のことはすっかり忘却した
1
18
257
「社会人は仕事の能力・実績で評価され、学歴は無用の長物だ」との見解を持つ人が世間では大半だろう。しかし、私には学歴を信奉し続ける決意がある。薄給の派遣社員にしかなれず貧苦の中にあっても、この姿勢は揺るがない。世間が私を評価しなくとも、京大卒かつセンター試験92％のため自己評価は高い
29
31
253
他者が京大卒と聞いて期待する社会的地位と、派遣社員という現状の間のギャップに苦しむ。手にしたときには無上の喜びを感じた京大卒のステータスが、今は重く肩にのしかかる。いっそのこと過去の栄光とは決別し、現状に見合った学歴になりたいと思うことさえある。私はトランス高卒なのかもしれない。
18
22
228
日東駒専卒の正社員は、私の仕事の失敗に対し「京大卒なのにそんなミスもするんだ」と意気揚々と言い放つ。京大卒派遣社員という私の属性を用い、高学歴になれなかったコンプレックスを解消する低俗さに反感を抱く。大学受験が私の全て、私の土俵だ。私を馬鹿にする前に共通テストで勝負しろと言いたい
16
42
226
先日、いとこの結婚式があった。派遣社員の薄給からは祝儀3万円を捻出できないため欠席の旨を連絡したが、執拗に説得され根負けして出席した。当然祝儀は持参しなかったが、他の親族から非常識だと糾弾され、不愉快だった。聞いたこともない女子大卒の人間が、京大理学部卒の私に意見するなど噴飯物だ
8
15
216
しばしば、「これは本当に自分の人生なのか」という感覚に襲われる。派遣社員として不本意な生活を送る現状を、どこか他人事のように見ている。一方で、京大の過去問にかじりつき二次試験対策に明け暮れた高3の日々は、私を形作った原体験として鮮明に記憶にある。私の時計の針は18歳で止まったままだ
14
18
195
私の信条は「学歴がものを言う。大学受験こそ全てだ」である。しかし、京大卒にもかかわらず派遣社員の道しかなかった私は、金銭的にも精神的にも充足しない生活を送る。自分の信条の反例が自身であるという点において、私は自己矛盾的存在だ。この世に存在する限り、私は苦悩し続けるのかもしれない。
34
19
197
派遣社員という立場のため薄給しか貰えず、窮乏生活を送る。おかずを抜いて白米だけで食事を済ませる日もある。しかし、私におかずなど不要だ。自分が京大理学部卒だという事実を想起するだけで、比喩ではなく実際にご飯3杯はいける。これしきの問題に音を上げていては、京大理学部卒の名が泣く。
7
17
191
派遣社員という不本意な立場でも私が正気を保てるのは、センター試験5教科得点率が92％であるおかげだ。18歳時点の学力が最上位だったことが、私を勇気づける。目前に迫る共通テストでは、受験者に点数という序列が付く。高得点を取れば、合格可能性が上がるだけでなく、生涯を通して自尊心を満たせる
14
27
180
大学受験に成功体験があると、共通テストの話題に言及してあれこれ論評したくなる。しかし、問題の難易度を評価できるのは、究極的には受験生だけだ。今までの努力が全て水の泡となる恐怖と戦い、人生をかけて問題と真摯に向き合った者にだけ、資格がある。共通テストの主役は受験生だと肝に銘じたい。
2
18
172
「特に指示が無い限り、解答は日本語で書いてください」。京大の二次試験開始直前、試験監督が注意事項を読み上げた。もしかすると、過去に日本語以外の言語で解答を試みた変人がいたのかもしれない。今までの受験勉強の成果を出すべく集中を高めている最中だったが、肩の力が抜けた気がした。
2
14
162
日東駒専卒の正社員に私の発言が通じない。当初は派遣社員の私を侮蔑して理解できない演技をした可能性を疑った。だが、慣用句や故事成語はおろか平易な漢語さえ伝わらず、彼の語彙不足を思い知った。言い換えや説明を強いられるのが面倒で、京大在学中の打てば響くようなやり取りが懐かしくて仕方ない
14
14
190
先日久々に会った京大の同級生は、学位記のカバーをメルカリで売ったという。「2万位にはなる。必要ないから売っちゃえば」と無邪気に言う。私は内心絶対売るものかと思った。薄給の派遣社員にとって、2万円は喉から手が出るほど欲しい。だが、唯一の心の拠り所を売るのは、それだけは受け入れられない
3
27
155
会話相手が「京大卒で派遣社員」という私の属性を知ったとき、尋常でないものを見るような視線と、腫れ物に触るような扱いを感じる。これらは何度経験しても免疫がつかない。近頃は新しい試みとして、学歴を高卒だと偽っている。自分の精神的安寧を保つには、時に京大卒のプライドを捨てることも必要だ
4
14
156
信頼が地に落ちる行為の一つに漢字の誤読があると思う。基礎学力の欠如は、応用する思考力が無く低能であることの証左となる。先日派遣先で、日東駒専卒の正社員が凡例を「ぼんれい」と誤読したのを耳にし、ますます指示を聞く気が失せた。この人を内心馬鹿にしていた私の目に狂いはないと確信したのだ
10
15
150
二次試験を終えた全ての大学受験生に敬意を表したい。東進英語講師の渡辺勝彦氏が言うように、「戦って負けるならそれは結構、しかし逃げて負けたなら明日はない」のだ。合否が重要なのは言わずもがなだが、今までの努力が水の泡となる恐怖と隣り合わせの状況で、最後まで戦ったことに無上の価値がある
2
21
147
派遣会社の登録面談の際、希望条件に「高学歴が多い」を挙げたら怪訝な顔をされたのは不可解だった。京大理学部卒の私と対等に会話し、正確な指示や指導ができるのは、旧帝大以上の人間だけだろう。現在の派遣先で、不明瞭かつ整合性のない指図をする日東駒専卒の正社員には、ほとほと呆れるばかりだ。
5
21
146
プライベートな場所やSNS上において私は、京大理学部卒かつセンター試験92％であると誇示するだけでなく、派遣社員かつ低年収という属性も赤裸々に明かす。強みと引け目を両方開示するのは、誠実な姿勢だと自負している。この態度は、高学歴だから可能であり、威勢だけの低学歴には困難だと思われる。
4
18
141
派遣先を変更する待機期間中、単発バイトで糊口を凌ぐ。昼食に支給される弁当の余りは、退勤前のじゃんけん大会の勝者が持ち帰る。大の大人が集まり全身全霊で安い弁当を争うのはいささか滑稽だが、私も京大理学部卒の威信にかけて参加する。対戦相手の性・年代ごとの傾向を分析し、現在勝率7割を誇る
5
21
140
先頃「税負担より受益の方が多いため、年収900万円以下は社会のお荷物だ」と声高に唱える人に会い、不愉快だった。はっきり言っておく。年収200万円の派遣社員に甘んじているが、私は京大卒かつセンター試験5教科得点率92％だ。私をお荷物呼ばわりするのは筋違いだし、せめて知的なお荷物と呼ぶべきだ
13
15
135
座右の銘を「武士は食わねど高楊枝」に決めた。金銭的に困窮する派遣社員としての生活を送っていても、そしてこの先どんなに落ちぶれようとも、常に誇り高くありたいと思う。なぜなら私は京大理学部卒だからだ。18歳の時に学力で最上位に位置していた者としての矜持を、死ぬまで持ち続けたい。
12
17
136
「人の価値は社格と年収で決まる」と信じて疑わない親戚がいる。先日会った際、私が派遣社員に落ちぶれたと知るなり、「京大は東大の劣化版だ」「理学部は役に立たないことばかり教えている」と私の学歴を辛辣にこき下ろし始めた。私のことは嫌いでも、京大理学部のことは嫌いにならないでもらいたい。
8
9
135
職場で休憩中、中年の男性正社員が私を含む派遣社員に話しかけてくる。高卒の派遣社員相手に日東駒専卒だと吹聴する彼に対し、私は京大理学部卒だと伝えたところ目を白黒させていた。派遣社員に学歴で負ける訳がないと高をくくっていたのだろう。この想定の浅薄さは、確かに日東駒専レベルだと合点した
5
13
126
「学力・学歴は無用の長物だ」と発言する人は、受験勉強に懸命に取り組んだ経験がないのではないか。受験競争を勝ち抜くには、「高得点が正義だ」との論理を飲み込み、低得点しか取れない人間はみそっかすだと認識する必要がある。高学歴は皆、程度の差はあれ、心の中に高田ふーみんを飼っているのだ。
9
17
120
理学の分野で世界的発見をしたいという夢を抱いて京大に入学したが、自分の中途半端な才能に失望した。そのまま坂道を転げ落ちるように派遣社員になった。「絶対に叶わない。そう気づいた時、夢は夢でなく悪夢に変わる」。私が好きなドラマの至言だが、今の私の心情を的確に捉えていると最近よく思う。
6
11
117
散歩の際にすれ違う人達は、自信満々の笑顔で闊歩している。しかし、センター試験の平均点はおよそ6割だ���世間の大半の人は、センター5教科得点率92％の私の学力に遠く及ばない。大して得点できなかったにもかかわらず、あたかも有能な人材であるような顔で平然と街へ繰り出す様は、奇怪に感じられる。
8
15
131
大学受験の第一線を離れて数年が経つが、京大合格当時の烈々たる感情は今も忘れていない。センター試験と二次試験の各科目の得点を、何も見ずに言えるほどだ。特に、センター国語192点は思い入れが深い。大きな声で言うのは憚られるが、192点の喜びを胸に抱いて時折オナニーすることを、ここで告白する
4
13
127
京大理学部卒かつセンター試験92％であることは、私の誇りであり精神的支柱だ。「いつまでも過去の栄光にすがっている」と批判されても気に留めることはない。大学受験や学歴の話題は、いつも私の自尊心を満たし、胸を熱くする。これほど自分を高揚させるものに今後出会うことはないと確信している。
7
7
116
今まで最も晴れ晴れとしたのは私が高1のとき、センター試験同日体験の結果を知った瞬間だ。塾の校舎に成績優秀者の点数が張り出され、同じ部活の煩わしい高2の先輩の点数が国数英の科目全てで、私よりも低かった。その後は何を注意されても受け流すようにした。私が上で彼女が下だと明確になったからだ
2
11
102
日東駒専卒正社員の男性と京大卒派遣社員の私は、お互いが相手より優位に立てる土俵を1つずつ持つ。仕事上のミスを高慢に指摘されると、当初は憎悪がこみ上げたが、今は変わった。学歴での私の優位性を内心で思い起こし、馬耳東風に受け流すのだ。見下し見下される我々の関係は、ある意味健全なものだ
6
11
97
多様性が喧伝される現代は、自認をそのまま社会に認めてもらえる。私を例に取ると、京大卒の学歴は満足しているのでそのまま採用し、派遣社員で年収200万円は自認と乖離しているため、馬鹿にされた場合はいつも「トランス年収1200万です」と反論する。なりたい自分になれる素晴らしい時代だと思う。
3
10
90
京大に憧れ努力を重ねた高3の時、旧帝大未満の大学は私の眼中になかった。しかし今の職場では、日東駒専卒の上司が横柄な態度で接してくる。「社会に出たら学歴は関係ない。勉強一辺倒の奴は使えない」と声高に唱える彼は、京大卒派遣社員という私の属性に溜飲を下げる。あまりの悔しさに歯ぎしりする
7
9
114
大学受験における現代文の出題文章を読むのが好きだ。解答する最中は作品を味わう余裕はないが、振り返ると良質かつ印象深い素材文ばかりだ。センター試験で衝撃的だったのは、『秋の一日』（野上弥生子）の「おっぱい、おっぱい。」だろうか。設問とは関係ない箇所であるものの、おかしみを感じた。
5
6
86
近頃、心の中の一人称を「京大卒」に設定している。例えば、自分の予定を確認する際には、「京大卒がこうしてああする」と内心で唱える。学歴の確認は、私が自尊心を迅速に満たせる方法だ。京大卒の尊厳を頻繁に冒涜される派遣社員としての日々を過ごす中で、学歴はいくら確認してもし過ぎることはない
5
12
135
大して交流もない親族が、我が物顔で忠告してくる。内定を獲得できないまま京大を卒業して、派遣社員として働く私の行動は「常軌を逸した振る舞い」なのだという。しかし、私は意に介さない。なぜなら収入や社会的立場には拘泥せず、自分が京大卒だという事実を拠り所にして生きていくと誓ったからだ。
13
7
131
私が京大理学部という環境に一層惚れ込んだエピソードがある。クラス全員が揃う英語リーディングの講義終了後のことだ。大学祭でのクラス出店の話を担当者がし始めた際、話に構わず講義室から退出する人が大多数を占めた。協調性に著しく欠け苦労してきた私にとって、ここは最高の居場所だと思えた。
1
7
94
「ノーベル賞候補の教授に1時間の待ちぼうけを食わせたんだ」。1回生の3月、京大理学部の同期がこともなげに言った。面談の予定をうっかり寝過ごしたのだという。スター研究者の貴重な時間を奪った罪悪感は微塵もないらしい。小心者の私は彼のふるまいを理解できなかったが、その豪快さが羨ましかった
1
11
84
知識は新たな視座を獲得させる。初めてそれを実感したのは「摂取した食べ物が身体を構成する」と小学校で学んだ時だ。給食の時間中、私が咀嚼するシチューはいずれ私の身体の一部になるが、当番の盛付具合によっては思いを寄せる男子の一部になる可能性もあった。その事実に思い至った時異様に興奮した
4
9
79
文章に読点を打ちたくてたまらない。何も考えないと「私は、センター試験5教科得点率が、92％で、現役で、京大理学部に、合格した」となる。人に文章を見せるときは、初期の文章から読点を削る推敲作業を行う。昔は最初から適切に読点を打てていたが、いつからか文章感覚に異常を抱えるようになった。
3
6
75
私の自分史は京大合格以前、京大合格以後に分かれる。明確な���標に向かって努力を重ね、自分の弱さにとことん向き合った高3の日々は、実に充実していた。一方で、合格以降の直近の数年は、無味乾燥な灰色の時間だ。心に平穏を取り戻せるのは、京大理学部卒という自らの勲章に酔いしれるときだけである
5
7
75
過日、運転免許更新の際に講習を受けた。過去のデータのママで未更新のスライドを用いた、要領を得ない指導員の説明に対し、派遣先での鬱憤が溜まっていたこともあってか、つい怒りがこみ上げた。京大卒かつセンター試験5教科得点率92％の私に講釈を垂れるのなら、万全の準備をするべきではないか。
10
8
73
思い返せば、合格発表の瞬間が私の人生の頂点だったのだ。理学の分野で世界的発見をしたいという夢を抱いて京大に入学したが、夢は夢のまま終わった。腹を満たす、そのためだけに派遣社員として働いて一生を終える恐怖に苦しむ夜もある。しかし、私は京大理学部卒だ。その事実だけで十分ではないか。
3
3
73
「性欲が強いゆえに性犯罪を行った」という論理は、個人的には全く理解できない。私自身は性欲が強いと自覚しているが、オナニーで事足りるし、異性にたどり着くまでオーガズムに達しないのを我慢できない。性犯罪者は我慢できているのだから、逆説的に「性欲が弱い者が性犯罪を犯す」と言っても良い。
5
10
72
自己の精神状態を把握する際、日東駒専をどう思うか自分に問いかける。精神状態が良好なときは、得意満面に日東駒専を鼻で笑うことができる。一方、精神状態が深刻なときは、京大理学部卒の私が多くの点で日東駒専より劣っていると疑心暗鬼にとらわれる。私にとって日東駒専は有用なバロメータなのだ。
1
7
72
会話相手の学歴は、京大理学部卒派遣社員という私の属性を伝えた際の反応から推測できる。高学歴の人は私の苦労を気遣うのに対し、低学歴の人は冗談だと一笑に付すか学歴の無意味さをまくしたてる。この如実な差は、高学歴の人のみが仕事能力と受験学力に相関はないと心得ていることに起因するのだろう
2
4
73
邪悪な願望が頭に取り付いて離れない。高学歴による大学受験出願テロを行うのだ。不遇の社会人生活を送った高学歴を集めてもう一度受験勉強をし、皆で同じ大学の同じ学科を受験する。定員が少ない学科を選べば合格最低点の大幅上昇が期待でき、誰も予測しなかったこの現象に受験生は動揺するだろう。
8
5
63
大学生活は順調に滑り出した。京大理学部は必修科目がほとんどなく、各科目区分で必要単位数を満たせば良い。「留年するのは①外国語の単位が足りない②人文社会科目が足りない③どちらも足りないの3パターンだけだ」。得意げに語る理学部の先輩の助言を受け、興味の無い二外や人社も手を抜かなかった
1
4
60
高校生の時に度々思ったが、問題が全学年で共通の模試があると、勉強のモチベーション向上につながる。私の経験では、先輩より高い得点を取った優越感は何物にも代えがたいものだった。「自分よりも長く生きた分の先輩の時間が全くの無益だった」と証明するために、私はますます勉強に邁進したのだ。
3
7
53
私にとっての社会性とは、センター試験への言及だ。高3のとき二次試験対策に多く時間を費やした。しかし、各大学で傾向が異なる二次試験の話題は会話に花が咲きにくいため、万人が受験し共通の理解を得られやすいセンターを話題に選ぶ。私が正気を失えば、京大の二次試験の話しかしなくなるに違いない
5
5
76
私の年齢は、20代です。ただし、大変申し訳ないのですが、具体的な年齢を示すことは差し控えます。
京大理学部では、大学院に進学しないで学部で卒業する、女性という2つの属性がどちらも全体の1割程度です。…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
2
3
52
「自分に厳しく他人に優しく」という標語がある。しかし、自己評価と他者評価は同一の基準で行うのが合理的だと思う。例えば私は「学歴が全てだ」という信条のもと相応の努力を重ね、京大卒となった自身を高く評価する。他者評価の際にも旧帝大卒の方には敬意を払うが、日東駒専卒には厳しい視線を注ぐ
2
8
51
この頃、「高学歴」と「尿検査で採取した尿」の類似性について考える。第一に両者ともに、勉強や食事といったインプットの結果生じた成果物である。また、所属機関に提出する必要がある一方で、ひけらかせば周囲を不快にさせる。さらに、保有していることで何事にも動じず、圧倒的な全能感に包まれる。
5
9
66
派遣先では、日東駒専卒の正社員が高圧的な態度で接してくる。大学受験なら京大が日東駒専に負けるなど絶対にあり得ない。どうやら社会は私が今まで生きてきた世界とは異なるルールで回っているようだと感じ取った。京大卒の私が「派遣さん」と呼ばれ、低レベルの業務を割り当てられる現実は耐えがたい
2
6
47
自分には研究は向いていないと判断したからです。
京大理学部では、およそ9割の学生が大学院に進学します。修士課程に進まない人は少数派になります。その道を選んだのは、いわゆる「勉強は得意だが研究には向い…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
3
6
46
父親の突然死も状況の悪化に拍車をかけた。私の一番の応援者の不在から、メンタルの不調を抱えるようになった。就活と卒業研究という2つのタスクを同時に進��ることができず、就活から目を逸らし卒業研究に注力した。NNTのまま京大を卒業した私は派遣社員になり、現在まで糊口を凌ぐ生活を続けている。
3
4
45
雲行きが怪しくなったのは、研究室配属以降だ。「学会後の飲み会での人脈作りが大切だ。共同研究相手も見つけられる」。指導教員の力説を聞き、一匹狼で人間関係構築が不得手な私にとって研究者は適職でないと察知した。同じ研究室の同期や先輩との関係もうまくいかず、卒業研究の相談すらできなかった
3
5
44
京大入試は、得点の大半を二次試験が占める。この2日間が勝負だと自分に言い聞かせ、一心不乱に入試問題にかじりついた。合格発表の前日、父親が京大のキャンパスに一緒に発表を見に行こうと誘ってきたが、突っぱねた。不合格だった場合、どんな顔で帰途につけば良いのか見当がつかなかったからだ。
1
3
39
論文に関する常套句として、「卒業論文は参加賞、修士論文は努力賞、本当の論文は博士論文から」という表現があります。私は修士以降の経験が無いためこの表現が的を射ているのかは分かりませんが、
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
1
3
36
当初は大学院へ進学するつもりだった。しかし、私は勉強は得意だが研究には向いていないと悟った。大学院への未練を抱えつつ就職へ方向転換したが、ことごとく面接で落とされた。インターンに行ったことがなく、簡単な受け答えさえままならなかった私は、自身が異端であることを自覚した。
3
3
40
3月10日、京大のホームページで合格発表があった。アクセス集中のため、幾度も読み込んだり端末を変えたりしたが発表画面が表示されない。一番早くアクセスできたのは父親のPCだった。手に不快な汗をかきながら、理学部の欄をスクロールする。私の受験番号を見つけ、父親と手を取り合って喜んだ
2
3
38
先頃、鴨川沿いを自転車で走る最中、図らずも彼の愚痴を思い起こした。試しに口を開けたところ、虫が入り込んだ感覚がある。霞を食って生きることはできないが、タンパク質源の虫を食うことはできる。そうひらめいた瞬間、虫への嫌悪感が消え去った。口を開くだけでなくこちらから食べに行ってやろうか
3
5
40
かなりインパクトのあるコメントに面食らいましたが、私なりに回答してみます。「下関無差別殺傷事件」は、初めて知る事件でした。以下、wikipediaを読んだだけで回答するため、浅薄な知識に基づくことをご…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
2
3
34
本来2回生以降での履修が推奨される専門科目を、1回生で受講した。高校生の時に興味を持ち、専攻したいと考えていた分野の教員の話を聞きたかったのだ。般教が開講される吉田南と、専門科目を受講する北部の間のキャンパス往復が面倒だとうそぶきながら、専門的な内容を早くから学ぶ自分に酔っていた
2
4
34
京大在学中頻繁に顔を合わせた彼と、現在では疎遠になった。博士課程まで進学したと彼の現況を風の便りに聞いたのはしばらく前のことだ。一方の私は京大理学部を卒業後、薄給の派遣社員に落ちぶれて窮乏生活を強いられている。困窮のあまりおかずを抜いて白米だけで食事を済ませる日もあるほどだ。
2
3
31
京大理学部卒という肩書きが手に入ったことです。ただし、質問者の方の意図は、入学から卒業までの学生生活について聞きたいということだと推察されるので、以下で回答します。
学生生活で一番印象深く、自分の糧…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
1
1
27
一言で言えば「頑張ってください」ということになるのですが、技術面と精神面のアドバイスを1つずつさせていただきます。
《技術面》
京大理学部の入試では、配点1200点満点のうち共通テスト（以下、「通スト」と略します）が…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
0
3
24
ご指摘の通りだと思います。
京大にあまり詳しくない方のために説明しますと、京大には、カフェテリアルネ・南部食堂・吉田南食堂・中央食堂・北部食堂など多くの生協の食堂があります。北部食堂は北部構内に位置…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
4
0
21
あたたかいメッセージありがとうございます。
近頃私が頻繁に思い起こすのは、「英雄時を得ず」という表現です。おそらく中国の古典に出典があったと記憶しています。
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
0
2
22
京大理学部には「少人数担任制度」がある。2名の教員が十数名の学生を担任し、9月と3月に成績表配布や個別面談を行う。理学部生は人間関係が薄く、精神上の問題を抱える傾向にあることを踏まえた制度だ。成績表さえ渡して貰えれば良いのにと面談を面倒がる理学部生は多いが、寝過ごすのは規格外だろう
1
2
19
ご質問ありがとうございます。質問者の方は私と似た境遇のようで、どこか親近感を覚えました。京女の方とは京大在学中に多少関わる機会がありましたが、華やかな印象の方が多かったです。
さて、…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
1
2
13
例えば、私の右手にあるペンだこに触れる人は、大学受験での努力という事実を知る。一方で、派遣先の日東駒専卒の上司が、少ない科目数による軽量入試の経験しかない貧相な頭脳を使って「俺が京都で学生生活を送っていれば～」と想像するのは、安い文学的感傷でしかない。筆者による指摘は首肯できる。
1
2
12
アカウントの魅力について興味深い分析をしていただき、ありがとうございます。普段の生活では、人から褒められることとは無縁であるため、お褒めの言葉をいただき嬉しいです。このアカウントでは、日常生活の中で私…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
0
0
11
「自転車で鴨川沿いを走りながら熱唱すると、口の中に虫が入って不快なんだよ」。彼の愚痴は実に独特だった。春先から初夏にかけての鴨川付近では、羽虫が大量に飛ぶ。「そもそも熱唱しなければ良いのではないか」という至極真っ当な私の指摘は右から左に聞き流された。
1
2
13
上述の理学部同期と私は性格が大きく乖離していたが、どこか馬が合った。彼は優秀で、学問の上では細かな議論もいとわなかったが、生活態度は大様で奔放だった。ひどい寝癖がトレードマークで、寝坊は日常茶飯事だった。自分の好奇心を刺激される勉強を優先させ、講義の課題はほとんど提出しなかった。
1
2
11
一方、京大の2次試験では、『青天有月』（松浦寿輝）が印象深い。オウムガイの殻の小室にある成長線数が1ヶ月の日数を示すことを扱った随筆だ。4億年前の化石では9本なのに対し現在は30本だ。これは角運動量保存則を考慮すれば自明で、月が地球から段々と離れ1ヶ月の日数が増加していることを意味する
1
4
12
この事実の重みは、想像力を駆使したどんな文学創造にも勝ると筆者は喝破する。「想像するとはそれ自体、精神の営為として基本的に貧しいものでしかありえない営みだと思う。」と言うのだ。問題に目を通した私は、想像による文学・芸術と事実による科学の二項対立で、後者を賛美する文章だと解釈した。
1
1
7
私は、併願校は受けておらず、京大理学部のみを受験しました。私立・中期後期は出願していません。
有益なアドバイスをするのは難しいかと思いますが、入学後に同級生から聞いた情報を元に、以下に色々と述べます…
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
1
2
7
質問文から察するに、質問者の方が親として目指すのは「二人の子どもを私立中学に入学させて、その後、高偏差値の大学に合格させる」でしょうか。以下では、その想定で回答します。
まず前提として、
続きは質問箱へ
#Peing
#質問箱
0
0
7
現在よりも地球に近かった古代の月の光は、今我々が知る月光からは想像もつかないものであろう。しかし、オウムガイの化石に刻まれた9本の成長線が、かつてオウムガイが巨大な月を見つめた事実の物質的証拠となるのだ。つまり、化石を通して間接的に、我々は古代の月光という事実を知ることができる。
1
2
7
筆者の松浦氏に関して、私はてっきり古生物学者だと思い込んでいたが、先日思いがけずフランス文学者だと知った。文学を専門にする人が文学の弱みを指摘するというのは、不可解に思われる。単なる自己批判とも捉えられず、私の中で未だ決着がつかない。以上のようなことが、最近の専ら��思索テーマだ。
1
1
5