「忙しい」という言葉。 私自身、以前はよく口にしていました。 「忙しいから無理です」 「忙しいので後回しにします」 便利な言葉ではありますが、あるとき気づいたのです。 「忙しい」を口癖にしている人ほど、成長できていないのではないか。 なぜそう言えるのか。ここでは私の体験や観察をもとに、「忙しい」という言葉の落とし穴と、それをやめたことで得られた変化をまとめます。 「忙しい」が口癖の人の思考パ...

職場でよく見かける光景のひとつに、「上司の指示をそのまま部下や他部署に伝えるだけ」というやり方があります。 本人は「私はきちんと伝えている」と思っているのかもしれません。 しかし実際には、必要な情報が抜け落ち、結果として部下や現場が混乱することが多いのです。 部下は「何をどう進めればいいのか」と迷う 現場は手戻りややり直しで疲弊する 結局「直接上司に聞いた方が早い」という結論になる...

「改善活動を出してください」と言われて、困ったことはありませんか？ 何を改善すればいいかわからない 自分にはアイデアがない 他の人がすごい提案を出しているのに、自分は出せない こんなふうに感じる人は少なくありません。 でも、改善活動に必要なのは特別な「センス」や「経験」ではありません。 私がこれまでの仕事を通じて強く実感しているのは、改善活動とは 『気づき活動』 であるということです。...

「朝会」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか？ 多くの人が思い描くのは、 毎日やらされる形式的な会議 上司が一方的に話すだけ 発言する人が限られている 時間ばかり取られて面倒 こんなネガティブな印象ではないでしょうか。 特に10人以上の「課」や「部」単位で行う朝会は、次第に週1回の定例会議になり、形だけが残るケースが少なくありません。 しかし私はあえて、小集団での毎日朝会を取り入れました。...

「急いでないから、できたらでいいよ」 部下に仕事をお願いする時、ついこう言ってしまうことってありませんか？ 急がせたくない気持ちや、余裕をもって進めてほしいという配慮かもしれません。 ですが、この一言が“仕事が進まない原因”になってしまうことがよくあります。 「急ぎではない＝後回し」は自然な反応 人間は、どうしても「緊急性が高いもの」から手をつけたくなるものです。 そのため、明確な期限がない...

「やらないことリスト」は、効率よく人生を整えている人の定番ツールとして、よく紹介されますよね。 私も一時期はその魅力に惹かれて、真似して作ってみました。 でも、結論から言うと、うまく機能しませんでした。 むしろ、「リストにしたのに、またやってしまった…」と落ち込むきっかけになることさえありました。 たとえば、「禁酒」や「SNSを見ない」など、書けば簡単にやめられそうなことほど、実際には繰り返...

休日になると、手帳を開かなくなる 私はもともと仕事のために手帳を使い始めました。 平日は、予定やタスクを整理するために欠かせない存在です。 でも正直に言うと、休日になると手帳を開かない日が多いんです。 時間に追われない、予定も詰まっていない。 そんなとき、「まあ今日はいいか」と気が緩み、手帳を開かずに1日が終わる。 結果、土日のページが真っ白なままになってしまうこともしばしばです。...

「〇〇っぽくして」「適当にいい感じでまとめておいて」――そんな抽象的な指示、あなたも出したことはありませんか？ 一見、柔軟性を与えるような言い方に思えますが、受け取る側にとってはストレスの原因であり、信頼関係を壊す火種になりかねません。今回は、抽象度の高い指示が引き起こす問題と、その対策について考えてみます。 1. 徐々に条件を追加する仕事のやり方が嫌われる理由 仕事において修正が発生するの...

1.作業は1つやって確認してもらうと、手戻りが減る 仕事をしていると、こんな経験はありませんか？ 指示を受けて、一気に作業を進めた 自信をもって納品したら、ほぼ全部やり直しになった 修正依頼が大量に返ってきて、結局納期ギリギリに…… 私も何度もこのパターンにハマりました。 特に、物量が多い仕事や時間がないときほど、焦って一気に進めたくなります。 でも、焦りが大きいときほど手戻りが発生しやすい...

仕事をしていると、ときどき見かけるタイプの人がいます。 「他人を貶め、自分を相対的に良く見せようとする人」です。 こうしたやり方は一見効果的で、実際に上司から評価されてしまうこともあります。 でも、周囲のメンバーや組織には、確実に悪影響が広がっていきます。 1.他人を下げ、自分を盛る──それが通用する現実 他人のネガティブな情報だけを切り取って伝える。 自分の成果は大げさにアピールする。...

部署が変わった瞬間、突然仕事ができなくなる人を見たことはありませんか？ その理由の一つに、「本人の力ではなく、仕組みに助けられていただけだった」というケースがあります。 「決められた仕事」から「考える仕事」への壁 これは特に、「決められた仕事 → 自分で考える必要がある仕事」へ変化したときに起こりがちです。 たとえば、明確なルールに従って物量をさばく業務では、流れさえ止まらなければ「仕事がで...

「また同じミスをしてる」「何度言えばわかるんだ」 そんな言葉が思わず口をついて出そうになること、ありませんか？ でも最近、私は自分自身にこう問いかけるようにしています。 「その“何度”って、本当に何度なんだろう？」 1.人はそんなに優秀じゃない。だから根気がいる 仕事をしていると、「一度言ったらできるようになるのが当然」という前提で話してしまうことがあります。 でも、冷静に考えれば、そんなに...

気が利くのは、悪いことではありません。 でも、先回りをしすぎると、相手をダメにしてしまうこともあると、最近あらためて思います。 特に気をつけたいのが、「上司」に対して過剰に気を回してしまうことです。 今回は、私がメンターから「上司を甘やかしすぎだよ」と言われた出来事をきっかけに、考えたことをまとめておきます。 1.曖昧な指示を“かたち”にしてしまう危うさ 上司からの曖昧な指示。ありますよね。...

「負けず嫌い」は、成功や勝利の条件として語られることがよくあります。 でも私は、それだけでは不十分だと思っています。 なぜなら、負けたくない気持ちが強すぎる人ほど、“勝負しない”選択をしがちだからです。 勝負しなければ、負けることはありません。 でも同時に、成長のチャンスも失われていきます。 1.本当に大切なのは「成長欲求」 私が思うに、「負けず嫌い」よりももっと大切なのは、 “今よりもよく...

はじめに 「仕事が遅い人は、なぜ遅いのか？」 この問いに、私が何度も現場で感じた一つの答えがあります。 それは──作業を細かく分けて、順番に処理していないからです。 今回は、「順番にやるだけで、仕事はこんなにも速く・正確になる」という視点から、作業の進め方を見直してみたいと思います。 1. 頭から順番にやると、なぜ速くなるのか？ 仕事が速くなる理由は、主に次の3つです。 ミスが減る...

つい先日、社内発表会でプレゼンを行いました。 内容は、自分の組織が長年取り組んできたプロジェクトのまとめ。構想から発表まで、自分の手でやり切った経験を通して、強く実感したことがあります。 それは、「最後まで自分でやり切ること」こそが、思考力や表現力を鍛える最大のトレーニングになるということです。 1. すべてを自分でやると決めた スライド作成、構成、原稿、リハーサル、話し方、抑揚のつけ方...

仕事に慣れてくると、「自分の担当範囲だけをきっちりこなす」ことに満足してしまう時期があります。 でも、本当に仕事ができるようになるためには、一通り経験すること、前後の工程を知ることがとても大切です。 今回は、私自身の経験から「なぜ仕事は失敗しながらでも一通りやった方がいいのか」をまとめてみました。 1. 全体を知ると、仕事の質が変わる たとえば資料作成ひとつ取っても、 「その資料がどの工程で...

手帳にタスクを書き出して管理するのが習慣になってくると、ふと気づくことがあります。 「あれ？最近、手帳に書く量が減ってないか？」 そういうとき、私は少し立ち止まって、自分の体調や心の状態を見直すようにしています。書くことは、未来のためだけでなく、「いまの自分の調子」を知る手がかりにもなります。 1. 書けないのは体調や気分のサインかもしれない 普段は当たり前のように開いている手帳を、開かない...