昨晩、仙台市では雪混じりの寒風が吹く中、数週間前からLED設置が行われてきた定禅寺通でイルミネーションが試験点灯された。このLEDは今も日亜化学工業製だろうか。いよいよ冬の風物詩であるSEMICON Japan付属行事の🦆🍖会が近付いてきたが、🦆愛ある駐日ジョージア大使に親近感を覚える孟冬である。

この種の無線スイッチが機械的エネルギーハーベスターの最も合理的な応用だと思う。照明や温水便座を後付けする場合、そこからスイッチまでの配線の工事にはコストがかかるし、スイッチ内の電池を交換するのは面倒だ。スイッチの押下げによって発電できる電力は僅かでも信号を無線で送るのには十分。

ある論文（太田基, 九州大学農学部演習林報告, 23 (1954) pp. 155-164）によると竹（マダケ、室内放置4年間）の引張強度は平均263 MPa、密度は0.83 kg/Lだから、比強度（引張強度÷密度）は構造鋼のそれの5倍以上。強度の点からは高層建築でも竹で足場を組む合理性はある。燃えやすいのは欠点だけど。

これが半球型共振子ジャイロスコープ。ものづくり太郎さんとの対談 https://t.co/enNVzg5MoAで言っていた原子力潜水艦にも使うやつ。バイアス安定性は0.0001 º/h以下、ARWは0.00001 º/√h以下にもなる。3軸で1億円くらい？と聞いたこともあるが、主に軍事用のためお金を出しても普通には買えないはず。

半球型共振子ジャイロスコープは超高性能のハイエンド品。10年以上前、これをMEMS技術によって小形化したものがミシガン大学で提案され、研究されてきた。類似のものを中国の国防科技大学も研究し、論文発表していた。ミシガン大学発のスタートアップもあるのだが、中国の企業が先に商品化して驚き。

Pavegenの床発電機は踏まれると1 cmくらい沈み込み、1歩あたり4～8 Jを発電する。ロンドンのユニクロに6システムを設置したところ4日間で114323回、踏まれて1.3 kWhの電力が得られたという。これは一世帯の1日の消費電力の1/10程度、日本だと電気料金にして40円分なので、その応用は冷静に考えるべき。

300 mmウェーハを用いてスピンメモリ等を研究する遠藤哲郎先生の東北大学・国際集積エレクトロニクス研究開発センターの裏に山神（さんじん）碑がある。これはかつてこの辺りにあった亜炭鉱のもの。馬術部厩舎の前や八木山橋の袂にも亜炭鉱の山神碑がある。これらが地下秘密工場の入口を見つける鍵だ。

以前に「水晶琴」という石英ガラスでできた楽器が話題になった。水晶も石英ガラスもSiO2だが、前者は結晶、後者はアモルファスで別物。ただ、材料固有のQ値（機械的損失の逆数）は室温では水晶も石英ガラスも似たような数値を示し、きちんと作ればどちらでも残響は良いはず。硼珪酸ガラスのQ値は低い。

石英ガラスの作業温度は1700～2000℃と非常に高い。一方、Pyrex、TEMPAXなどの硼珪酸ガラスのそれは1200℃くらい。加熱には酸水素バーナー等が用いられる。この時、石英ガラスが汚れていると失透（結晶化）する。石英ガラスは水素やヘリウムを比較的よく透過させることは意外に知られていないかも。

青葉山の地下では昭和30年代まで亜炭が盛んに採掘されていた。今でもその坑道の一部が残っていて、東北帝愛グループの地下秘密工場があるという噂。某ぬいぐるみもそこで作られているらしい。そこでの通貨はペリカならぬタンイ。月給に相当する300タンイは地上のそれに換算すると僅か1単位なのだ。

西澤記念資料館（旧半導体研究所1号館）に展示されている石英ガラスの芸術的な二重蒸留器。半導体研究に使う高純度の水やアルコールを得るために用いられたもの。西澤潤一先生が主宰した半導体研究所には腕利きのガラス職人がいた。今も弊学では理学研究科と多元物質科学研究所がガラス工場を持つ。

MEMSジャイロセンサーやマイクロミラーは典型的には10 kHzのオーダーで振動する。1日の使用で10の9乗サイクル、3年の使用で10の12乗サイクル。1 GPa以上の応力がかかることもある（一般的な構造鋼の保証強度は400 MPa）。だから、MEMSの構造体は金属では作れず、乾燥環境で疲労しないシリコンを使う。

学食で学生さん2人がコメットMk.Ⅰの話をしているのが耳に入りました。どなたかが講義で教えているのでしょう。繰り返し加圧試験の途中に耐圧試験を挟むと、疲労部の塑性変形のため疲労寿命を過大評価してしまうことは、当時は未知であり、英国の威信をかけて行われた事故原因調査でわかった知見です。

受動部品メーカーは2025年4～9月期の売上高と利益を上方修正していて、AIブームの追い風があると言う。MLCC（積層セラミックコンデンサー）はかつてパラジウム・銀の電極を用いていたが、今は内部電極にニッケル、外部電極に銅を使うのが主流だと思う。これらの導電性ペーストでも日本企業は強いはず。

牧野フライス製作所の記念碑的製品の1つは日本初のNCフライス盤だろう。昭和33年、これを大阪国際工作機械見本市に出品した。現在、同社の得意とする製品の1つは航空機構造部品向けの加工機・MAGシリーズ。航空機の複雑な骨組みはアルミ合金の削り出し品であり、素材の9割方を削るのに高速性が大事だ。

ものづくり太郎さんとの対談で牧野フライス製作所は良い社風だとお話ししましたが、訪問してそう感じましたし、「1/4800のつぶやき。」という社員のnoteや絵本「おじいちゃんの大切な一日」が宣伝目的ではなく社員向けに制作された話（後に出版）からもそう感じます。ニデックとは社風が異なります。

トランスファーモールディングの際、混み合った細いボンディングワイヤが樹脂の流動で隣と接触したり外れたりする恐れがある。その場合、コンプレッションモールディングが選択肢。特にフェイスダウン方式が吉だと思うが、それは下型上でよく溶けた／温まった封止樹脂にチップ実装済の基板を浸すため。

ボケて下さったのに浅学でツッコめませんでした。ケーブルラック間を電気的に繋ぐ線をボンディングワイヤと呼ぶのですね。ついでにIEEE ECTC 2017の論文から芸術的なワイヤボンディングの例：オーバーハング、スタンドオフ・スティッチ、およびそれらの合わせ技を紹介します。メモリはこんな感じです。

ものづくり太郎さんとの対談でDUV露光機にもMEMSが使われていると言ったのはASMLの“FlexRay”のこと。レチクルに光を斜めに入れると、特定方向のパターンについては1次光と0次光の結像によって解像度が上がる。これを変形照明／斜入射照明と呼ぶ。この照明パターンをMEMSミラーによって任意に変える。

「田中貴金属は神」と幣学の女子学生。この写真は田中貴金属財団提供のマグロ91 kg。マグロ解体ショーの後、学食にて山かけマグロ丼が300円で提供された。以前には立派な50円ドーナッツも。大多数の学生さんは同社が金を売買していると知っていても、ボンディングワイヤなどの産業事業はよく知らない。