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罰印ペケ

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ヤンデレ小説・SS・台本書いてたりする人です リクエスト・感想・質問などあれば⇒

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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
コンビニで夜勤すると必ず銘柄でタバコを注文してきて「番号でお願いします」と言うと大声で怒鳴ってくる悪客が来て、その度に助けてくれるシフトがよく重なる喫煙ダウナー女先輩に「彼女できた」と話した日を最後に一切助けてくれず、理由も分からず謝ると「許して欲しければ別れてよ」と言われる話
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1 month
告白を断ったことで疎遠になった幼馴染と5年ぶりに再会すると、子連れママになっており自身への失恋を乗り越えた様子に寂しさを覚えつつも安堵するが、ふと子供もやけに成長しているなと感じてるところに「可愛いよね。ほんとうにあなたの子供の頃にそっくり」とポツリとこぼす話
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1 month
目の前で怒鳴り散らかす男を見て、「なぜこの男のために一々銘柄を覚えなければならないのか」と反抗心が芽生える。  この男の話す内容など聞くに値しないのだが、そんな態度がさらに奴の火に油を注ぐ。  謝っても許してくれないのだから手の施しようがない。
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@batsu_peke
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1 month
ほとほと困っていると、荷出しをしていた先輩が寄ってきた。 「お客様、どちら銘柄でしょうか?」 「△△だよ!」  先輩は銘柄を聞いた途端、すぐに棚から目当ての物を取り出す。
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1 month
いつもニコニコして優しい姉の猛烈な反対を押し切って一人暮らしを決め、引っ越しの日に姉が空になった部屋にきて「合鍵…あるよね?お姉ちゃんに頂戴?」甘やかしてくれる姉から独立するためでもあるので断ると壁ドンされて「早くよこせ」と聞いたことのない低い声で生まれて初めて姉に命令される話
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1 month
いつもお見合いしてるお金持ちの女友達から相手の愚痴を聞かされた後「やっぱ結婚するなら〇〇だなぁ」と言われるが冗談だと分かってるので「分不相応だろ」と決まった返しをする間柄。ダンスパーティの相手を頼まれ渋々了承するも、当日ダンスパーティではなく女友達の婚約発表会と分かり困惑する話
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@batsu_peke
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1 month
「あたしね、キミのどんな初めても他の女に穢されるのが許せないの。キミがまだ純粋なまま、あたしのモノになるっていうならまだ許してあげる。それまではアイツが来ても助けてなんてあげないから」 「キミがどれだけダメで、あたしがどれだけ大きな存在だったか、ちゃんと思い知ってね」
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罰印ペケ
1 month
「おい!!ちゃんとコイツの教育しとけよ!」  悪客は去り際にまた怒鳴る。 「ちゃんと言い聞かせますので〜。申し訳ございませんでした」  先輩は美人だからか、悪客の態度も先輩に対してどこか甘い。
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2 months
遊び人で有名な女先輩に目をつけられ、「付き合ってよ〜」とか「好き〜」とか言って付き纏ってくるが、からかってるかもしくは本当でもすぐ捨てられると思いあしらうが、休日に家の前に居たりと段々ストーカーしてきて、迷惑だからやめろとはっきり断ると押し倒されて「言ってるじゃん、好きだって」
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1 month
「大変だったねぇ少年。いるよねぇ番号で注文することを頑なにしないやつ」 「…あんな奴に先輩が謝る必要ないですよ」 「若いねぇ。あんなの口だけだよ。面倒だから適当に言っただけ」
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2 months
戦争で片足が義足になってしまった弓兵が一線を退き、諸事情で心を閉ざした姫の気分転換にと弓の指南役になり、弓の上達と共に心を開いてくれるが、国が劣勢になり徴兵されたことを姫に報告すると、絶望した表情で過呼吸になり「あなたは絶対に行かせない」と義足を折ってくる話
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12 days
『妹の日記』1/5 #ヤンデレSS
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@batsu_peke
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1 month
「それよりもありがとうございます先輩。荷出しの途中だったのに」 「あーそーいえばそうだった。…ねぇちょっとだけ吸ってきていい?」 「まぁ俺はいいっすけど…」 「さんきゅー。アイツでストレス溜まっちゃった」 「全然気にしてなさそうだったのに…」
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1 month
「別にあーゆーのが気にならないとかじゃなくて、単に適度に発散する術を覚えてるだけ。あたしの場合はコレだけどねー」  コレ、と言ってしなやかな人差し指と中指を揃えて、口元に寄せる。 「あんまり長引かないでくださいよ」 「ん。大丈夫だって〜」  先輩はレジから裏口へ向かっていく。
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1 month
あの悪客が来ること以外は基本的には夜勤は退屈で平和なものだった。  外が明るくなりほんの少し客足が増えてくる頃に、早朝組と交代する。 「あがりまーす。お疲れ様でーす」  決まった挨拶をしてロッカーで着替える。
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1 month
外へ出るとオフショルダーの私服を着た先輩がタバコを吸っていた。 「お、きたきた。朝ご飯食べに行こうよ」  何故か先輩は着替えるのが早く、こうしていつも外で喫煙しながら待たれている。
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1 month
「いつも牛丼屋でいいでしょ?」  夜勤でシフトが重なった日はチェーンの牛丼屋で朝食を共にするのがルーティンになりつつあった。  そこで大学の話とか私生活の話を交わす。
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1 month
先輩が口にしていた部分には薄い紅がついていた。 「いやいやいいですって!それはまずいでしょう…」 「まずいんだ。…ははっ、若いねぇ」  先輩は笑ってまたタバコを咥え直す。
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1 month
朝食も食べ終わり、外に出るとすっかり空が明るくなっており、また先輩はタバコに火をつける。 「タバコって美味しんですか?」  前々から思っていた疑問を口にする。 「ん。吸ってみる?」  そう言ってたった今吸っていたタバコをこちらにむけてきた。
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@batsu_peke
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1 month
結局その後はほとんど会話せず駅で別れた。  先輩と夜勤シフトが同じ日はほとんど似たような日を過ごす。  もちろん別にアルバイト仲間は先輩だけじゃない。  そんな日々を裏で過ごすうちに他の人たちとも親睦は確実に深まっていく。
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@batsu_peke
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1 month
大学の彼氏持ち女友達に「別れるから付き合って欲しい」と言われるが意図してはないとは言え寝取るような事はしたくなく断るも交友が続いてしまい、「最近さ、なんでもっと早くキ��に出会えなかったんだろうって、ずっとそればっかり考えてる」「幼馴染羨ましいなぁ、そんな前からキミと知り合えてさ」
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@batsu_peke
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1 month
「んー帰って寝るだけですかね」 「ふーん。…つまんないの」  少し拗ねたような声で突っぱねられる。 「ちょ、酷いっすよ。昼夜逆転してるとは言え眠いんですよ」 「そーゆーことじゃないんだよ。…ま、キミらしいっちゃキミらしいけど」
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1 month
多大な犠牲を払って捕らえた敵対中の亜人国の最強の女狼の捕虜はどんな尋問にも応えないが、とある牢の見張りには少しずつ会話を重ねた結果懐いてしまい、見張りが来る度に、目隠しで見えないのに匂いですぐに「看守さん来たんだね!お話ししようよ!」と四肢に繋がれた鎖がちぎれんばかりに興奮する話
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1 month
牛丼屋から駅に向かう道中には、2.3軒ラブホが連なっており、そこから一晩明かした男女が出てくるのも珍しくはない。 珍しくはないが出くわすと毎度気まずい思いを抱える。 今もそうだ。 「そうだ〇〇くん。今日はなんか予定あるの?」
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27 days
後日談
@batsu_peke
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1 month
告白を断ったことで疎遠になった幼馴染と5年ぶりに再会すると、子連れママになっており自身への失恋を乗り越えた様子に寂しさを覚えつつも安堵するが、ふと子供もやけに成長しているなと感じてるところに「可愛いよね。ほんとうにあなたの子供の頃にそっくり」とポツリとこぼす話
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@batsu_peke
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1 month
その中でも特に気が合ったのが一つ年下の1人の女の子だった。  シフトが重なるたびに話し、ついには2人きりで遊ぶ約束まで取り付けた。  ネットや友達からこれでもかというくらい情報を仕入れて、気合いの入れたデートの終わりに告白した。  そして人生で初めての彼女ができた。
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1 month
「あの…、なにか気に触ることしたなら謝ります。すみません」 「それ、何について謝ってるの?」 「えっ…と」  言葉に詰まる。 「ねぇタバコの銘柄も覚えられないダメダメ君。あたしが何の打算もなしに毎回助けてあげてたとでも思ったの?」
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1 month
渾身の発表だったが、先輩はピクリと眉を動かすだけで特にこれといった反応はなかった。 「…タバコ吸ってくる」 「あっ、…はい」  先輩のことだからオーバーリアクションとか期待はしてなかったが、ノーリアクションは想定してなかった。
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1 month
「まぁそういう世間知らずというか、純粋なところに惹かれたからね」 「…」 「あんなに良くしてあげたのに余所の女に尻尾振ってさ。呆れてものもいえないや」 「いや、だってまさか先輩が…」 「あーいいよ言い訳とか。めんどいから」
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1 month
先輩は基本的に夜勤シフトが多い。 ここ最近は下心もあって夜勤より日勤の方が多かったので先輩とシフトが重なるのは久々だった。 「なーんか、久々だよね」  それは先輩も同じ感想を抱いていた。
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1 month
先輩がタバコを吸いに裏口へ出て、すぐにけたたましい物音が鳴り響いた。  びっくりして慌てて裏口を覗くと、火のついてないタバコを握りしめる先輩と、横たわるゴミ箱、そして廃棄物が散乱していた。 「ど、どうしたんですか?!」
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1 month
暫くすると裏口から先輩は戻ってきて、仕事を始める。  その手つきひとつひとつから機嫌の悪さが窺える。  彼女ができたと言った途端、荒れた先輩を見て一つ自惚れた推論が導かれた。  いやまさかな、先輩に限って…
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1 month
「あの…、ごめんなさい先輩。その…謝ること以外に何かできるなら何でもします」 「なんでも…ねぇ。…じゃあ☆☆と別れてよ」 「えっ…そ、それは…」 「いいから早く。許して欲しかったなら別れてよ」
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1 month
「そうですねぇ」 「なんか面白いことあった?」  単に会わなかった期間について聞いてるのか、それとも今の浮かれた様子が気になったのかは定かではないが、近況を尋ねられたからにはここは一つ報告しておくべきだろう。 「そのですね…日勤の☆☆さんと付き合うことになりました」
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1 month
俯いた先輩は目線だけこちらに向けて、睨め付けた。 「レジ戻りなよ」 「いやだってこれ…」 「いいから」  不穏な雰囲気を放つ先輩に逆らえず、回れ右する。
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1 month
そんなことを考えていると、またあの悪客がやってくる。  レジに直接来ると「△△」とまた銘柄だけでタバコの注文をしてきた。 「すみません、番号でお願いします」 「お前いい加減にしろよ!!何度目だこの野郎!いい加減に覚えろゴミ店員がよ!」
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1 month
「あのー、見てないでちょっとは助けて欲しかったっす…」 「へぇ、そう」  先輩は目も合わせてくれない。 「どうしたんすか先輩。今日ちょっとおかしいっすよ?」 「ふぅん。で?」  取り付く島もない。
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1 month
小銭を投げつけられまともに会計せずに悪客は出ていった。  これは流石に警察沙汰だろうと思いながら、散らばった小銭を集めて数える。  あれだけ激昂してたのに金額は丁度足りていた。  災難が去り、少し落ち着いたところで先輩に話しかける。
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1 month
「とりあえず純粋なキミが☆☆に穢されるまでは待っててあげる。それまでに別れてあたしのモノになってくれるなら許してあげるよ」 「あの…穢されるって具体的には?」 「さぁ?セックスかもしれないし、キスかもしれないし、手を繋ぐことかもしれないし、デートに行くことかもしれないし」
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1 month
今日の悪客は特に機嫌が悪かった。  レジカウンター越しに胸ぐらを掴んできた。  胸ぐらを掴まれるなど初めてのことなので頭が真っ白になる。 「ちょ、警察呼びますよ!」  これが精一杯の抵抗。 「舐めてんじゃねぇぞガキ!!」  掴んだ胸ぐらを力一杯押されて後ろの壁に激突する。
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1 month
瞬間的にもう自分1人で解決するしかないと思い、記憶の隅にひっかかっていた銘柄のタバコを手に取る。 「すみませんっ、こちらでよろしかったでしょうか」 「そうだよ!分かってんじゃねぇかよ!!舐めた真似しやがって。次ふざけたこと言ったら許さねえからな!?」
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1 month
背中と後頭部に激痛が走る。  悪客はそれだけに留まらずレジの中まで乗り込んできた。  流石に異常事態なので手を貸してくれるだろうと思い、ちらと先輩に視線を向けるが、先輩はただ冷めた目でこちらを見ているだけだった。
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1 month
数年ぶりに再会したいつも寝不足で気怠けだった幼馴染は儚げでミステリアスな女性へと成長しており、お互いお酒が飲める歳になったので居酒屋で昔話に花を咲かせたのを記憶の最後に、目覚めた時には手足が鎖に繋がれ狼狽える自分を、彼女が椅子の上で体育座りしてジッと眺めている話
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1 month
流石に出来たばかりの彼女と別れるなんて不義理な真似は出来なかった。 「あの…それも出来ないです…」 「嘘つき。何でもするっていったのにね」 「…すみません」  もはや謝ることしかできなくなってしまった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
3 months
幼馴染に告白されるも思春期の照れや他に好きな人がいるから一度断り、そのあと何度も懇願され、口論になった挙句強めの言葉で拒絶した結果、自殺未遂をする。フラれたショックと自殺未遂の後遺症で好きだった男に関することだけ記憶喪失になる話
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25 days
世界を滅ぼせるほどの全知全能の能力を授かり、どんな犯罪を犯しても裁くことができない「日本の核兵器」とまで揶揄される女の子が、「学校に通いたい」と政府に要求したため自分の預かるクラスに編入し、なるべく普通のJKとして日々を過ごせるように手を尽くした結果「先生好き」と告白される話
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罰印ペケ
9 days
虐待してきた自分の父親を殺した幼馴染は面会のたびに「今幸せ?君が幸せなら私はそれが嬉しい」と言ってたが、結婚すると報告した日から「出所するまでに別れて」「どうせその女君のために人殺せないでしょ?」「私は何のために我慢してきたの?ねぇッ」と人が変わったように詰め寄ってくる話
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
お金と権力を持つ令嬢の幼馴染は、人当たりも良く滅多なことでは怒りもしないが、約束を破る事だけは過剰に反応し、あらゆる手を尽くして心の底から後悔するまで追い詰める様を隣から眺めて早10年。幼き頃の「結婚の約束」もその内に入るのか頭を抱える日々
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16 days
昔から「前世は恋人だった」と電波な幼馴染は、自分がデジャヴを感じると決まって「懐かしいね、前世では〜」みたいなこと言ってきて前々から気味悪く感じていた中、ある日見た夢をきっかけに前世の記憶が蘇り、幼馴染が前世で監禁無理心中をしてきた女だったことを思い出し更に気味悪くなる話
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「分かった」  自分もまた変わっていかなければならない。  きっともう彼女から逃れることはできないのだろう。  親になる覚悟、彼女の愛を受け入れる覚悟。  まだ幼い子供を見て、それらを受け入れる決心をした。 (終)
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
公園のベンチで2人並んで座る。  ぎこちなく開いた2人の間に春風が通り抜ける。 「まさかこんなとこで再会するとはな」 「私もびっくり。5年ぶり?」 「そー…だな」  思い出すのも気まずい。  5年前まではずっと隣にいた幼馴染が今、隣に座っている。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「…んなわけあるかよッ。お前とした記憶なんてッ…」 「ないだろうね。…フラれてやけになった女に薬盛られて寝てる間に貞操を奪われた記憶なんてさ」 「は?お前…何言って…」 「私さ、〇〇にフラれた時から全ての事がどうでも良くなったんだよね。それこそ犯罪犯してもいいと思えるくらいね」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
また春風が吹く。  先程まで聞こえていた賑わいが嘘のように静まり返る。 「は、はは…。い、いや何で俺なんだよ。普通似るのは母親のお前だろ?」 「だってあの子、あなたの子供だもん」 「…は?」  ふざけた表情でも真剣な表情でもなく、至って普通の表情で理解できない事実を告げる。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「そんなに心配しなくてもいいって。あの子がいるから私も生きていられるんだから」  視線を隣からまた芝生の方へと移す。 「前は子供のこと何とも思わなかったけど、お前の子供見てるとなんか可愛く思えてきたな」 「でしょー?!やっぱ可愛いよね。ほんとうにあなたの子供の頃にそっくり」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「もうっ、そんな顔しないでよ。今は今なりに幸せなんだから」 「ごめん顔に出したつもりはなかったんだけど…」 「何年一緒にいたと思ってるの?分かるよ、〇〇の気持ちくらい」 「そっか」  ふと遠くを眺めると、芝生の上で遊ぶ男児たちの姿が微笑ましかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「にしても結構おっきいよな。今何歳なんだ?」 「ん?今4歳だよ」  疎遠になってから1年で妊娠したのかと頭の中で簡単な計算を行う。 「通りで大きいわけだ。そういえば旦那さんは?」  日曜ということもあり周りには子連れが沢山いた。  もちろんその中にはたくさんの父親の姿があった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「旦那?いないよ」 「そっか。仕事?」 「違う違う。いないって本当にいないってこと。私シングルだから」 「そー…なんだ」 「ふふ、また顔に出てる」  新しい人生を歩んでる幼馴染だが、どうもその道のりは険しそうだった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「言わなかったのかって?…心に余裕がなかったからだよ。眠ってるあなたをレイプして孕みましたなんて言ったらあなたは何て言ったかしら?」 「…」  衝撃の事実に二の句を告げなくなってしまう。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「元気だなぁ…」 「でしょ?育ち盛りで男の子って感じだよねー」  日頃の運動不足を解消しようと始めたランニングの休憩場所とし��選んだ運動公園。  まさかそこで一児の母となった幼馴染と再会するとは夢にも思わなかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「寝ている〇〇と初体験したとき涙が止まらなかったんだよね。嬉しくて泣いてたのか哀しくて泣いてたのか自分でもよくわからなかったけどさ、ただただ気持ち良かったな…」  淡々と思い出をなぞるように呟く様子は、まるで嘘をついているようには見えなかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
19 days
後日談
@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
いつもニコニコして優しい姉の猛烈な反対を押し切って一人暮らしを決め、引っ越しの日に姉が空になった部屋にきて「合鍵…あるよね?お姉ちゃんに頂戴?」甘やかしてくれる姉から独立するためでもあるので断ると壁ドンされて「早くよこせ」と聞いたことのない低い声で生まれて初めて姉に命令される話
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「それから〇〇を忘れて生きようとか、やっぱり死のうとか考えながら1ヶ月過ぎた頃からかな。来たんだよね、つわりが。まさか〇〇の子供を一回で授かるなんて本気で運命感じたよね」 「お前じゃあ何でその時にそれを俺に…」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
幼い頃龍人族特有の自尊心の高さでいじめられ成長しても根っこの部分は変えられず、いじめから助けてくれた幼馴染の男にはつい毒舌を吐いてしまうも優しく受け流してくれる様子に自尊心と愛情を満たしていたのに、よりにもよって龍人族が1番見下してる蛇族の女が好きだと相談され嫉妬で逆鱗に触れる話
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
さらに後日、弓の指導の休憩中に姫が義足をさすってきて 「お辛いですよね。どこの国のものにやられたんですか?」 と聞かれたので正直に答えると 「そうですか」 の後に小さく 「…絶対に滅ぼしてやる」 と呟いたのが微かに聞こえた
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「はは…。今思い出しても最悪の気分になるね。好きな人に女として見られてないと言われるのはさ」 「…あの時はホントごめん。もっと言葉を選ぶべきだった」 「いいよ別に。それが〇〇の本心なんでしょ?…まぁあの時よりもあの子を通してもっと家族に近づいたわけだけど」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「今日〇〇に会ってやっぱり考えが変わっちゃった。〇〇が欲しい」  5年前彼女に告白された時の記憶が蘇る。  あの時は家族同然に育ってきた幼馴染を異性として見れないと言い断った。 「家族みたいに一緒に育ってきたから異性としては見れない…だっけ?」  それは向こうも覚えていたようだ。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「じゃあ何で今になってそんなことを…」 「言ったでしょ?今は今なりに幸せだって。自分の子供っていうのもあるけど、半分は〇〇の血が流れてるって考えると、すっごく愛情を注ぎたくなるんだよね」  遠くで遊ぶ息子を見る瞳がゾッとするほど暗くなる。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「ありがとう。…ごめんね痛かったよね?頭の中沸騰しちゃって、もう何が何だか分からなくて。ごめんねダメなお姉ちゃんで。痛かったよね?よしよし。…ごめんねぇ」  姉は泣きながら抱き寄せ、頭をゆっくりと撫でてきた。  今はただ昔から嗅いできた姉の優しい香りに埋もれることしか出来なかった
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「最初は責任取れとか言おうかと思ったけど、そんな事言ったって〇〇の心が離れるだけだしね。そうなるくらいならあの子を産んで1人でも育てたいって思ったの。まぁ当然、父親の事は両親にも黙ってたから凄い怒られたな。勘当一歩手前だったけど今じゃ、孫のこと凄い可愛がってくれてるよ」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「毎日愛情込めて料理を作ったり、子守唄歌いながら膝枕して寝かしつけたり、私が君にしてあげたかったことをあの子にしてあげてるだけ。私が自分のためにしたいことは何にもやってないよ」 「…料理は分かるんだが俺に子守唄歌いたかったのか?」  今更そんなことでは驚きはしなかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「お前あの子に変なことしてないだろうな…?」  ありえない想像をしてしまい、つい馬鹿げた質問をする。 「なーに?いきなり父親面?とゆーか変なことなんてしてないよ。バカだなぁ…」  突飛な質問に流石に呆れたようだった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
後日、男の徴兵を決めた軍幹部が不自然な理由で処刑になり、理由を尋ねると 「さぁ?なんのことですか?」 と笑みを浮かべて紅茶を啜る姫。 「そんなことよりも、今日も弓の指南お願いしますね?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「そーだよ。だって〇〇の寝顔ってすっごく可愛いんだよ?何時間でも見てられるよぉ」 「なんかすげぇむず痒いんだけど…」 「あはは。…まぁそーゆことであの子に〇〇への愛情を半分注ぐことでそれなりに幸せだったんだけどさぁ…」 「けど?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
「アタシがビッチだから冗談だと思ったの?確かに今まで色んな男の子と付き合ってきたよ。でもそれは恋って感情が知りたいから。だけど結局、恋って感情が分からなかった。…キミに会うまでは」 「アタシの価値観全部ひっくり返ったよ。今までのは恋愛ごっこですらなかったんだなって」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「あっ…ごめんね?怖がらせちゃったかな。でも〇〇も悪いと思うんだ。お姉ちゃん、一人暮らしだけは絶対に反対だって言ったよね?怖い人に襲われたり、ろくでもない女に誑かされたりした時にもうお姉ちゃんが守ってあげられないんだよ?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「ゆっくりでいいよ。5年も耐えたんだもん。もう少し待てるよ」  そう言って彼女は携帯をこちらへ差し出す。 「とりあえず今の連絡先交換してさ、これから少しずつ話し合っていこうよ、お互いの事。ね?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「うん…、そうだよ」  息子を認知した瞬間、彼女の口端が吊り上がるのが見えた。 「言っておくけどさっきの話、全部本当だからね。DNA鑑定とかいくらでも証明できるから」 「そこまで言われたらもう疑わないよ。ただちょっと戸惑ってる…」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
男児はおずおずとこちらに歩み寄る。 「おとーさんなの?」  それは無邪気な質問。  未だに知らぬ間に父親になっていたことを受け入れられない自分がいる。  そもそも嘘をついている可能性だって…  いやそれは言い訳だ。  幼い頃から知っている幼馴染が嘘をついているようには見えなかった
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
母親は男の子の頭を慈愛で満ちた表情で撫でている。 「このひとだれ?」 「ん?この人はねお父さんだよ」 「おとーさん?」  男の子は目をまん丸にしてこちらを見つめる。  無理もない、生まれてからずっと父親がいなかったのだ。
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
「キミの顔を見るたび、声を聞くたび、触れ合うたび、頭ン中に幸せが溢れて止まらない。心臓がキュンキュン鳴って全身が痺れるの」 「逆にキミに会えないと段々、禁断症状みたいな感じでさ、苦しくて手足とか震え出すし。だからキミに会えないときはずっとキミの声の録音きいてなんとか誤魔化してた」
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
「ま、そんなミスなんかしないか!」 「…キミが私をフってアタシが自暴自棄にならない限り、ね」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「おかーさん!」  一通り遊んで満足したのか、1人の男児が駆け寄ってきた。  妊娠したのが4年前ではない。  出産したのが4年前なのだ。  ようやく先程の計算ミスに気がつく。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「それに私はずぅっと〇〇と一緒にいたいのにさ。一人暮らしに憧れる年頃なのは分かるけど寂しいのっ!だからせめて合鍵渡してくれないとお家から出してあげないからね?」  渡したら最後、この姉が部屋に入り浸ることは見え透いていた。
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
「あぁ恋ってこんなにも幸せで苦しいものなんだって理解したよ。…言っておくけど本気だからね。だからいいよね?今までずっと我慢してきたんだから。…ちょっと嫌かもしれないけど、経験はあるからさリードしてあげる」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
精一杯抵抗を試みるも、姉の機嫌が悪くなると頬に衝撃が走った。  その時は何をされたのか理解できなかった。  後から思い返してようやくそれはビンタだということに気がついた。 「何度も言わせないで。合鍵…、渡して?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「私と結婚しろ〇〇」  答えは一つしかなかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
物心ついた時から、姉はずっと優しかった。  喧嘩など一度の記憶もない。  ましてや自分に対して怒ったこともない。  テストでいい点を取った時は頭を撫でて褒め、風邪をひいた時は寝ずに看病してくれ、いつも笑顔だったあの姉に暴力を振るわれるなど信じられなかった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
思い出の中の姉と比べれば、どれほど激昂しているのかが嫌というほど伝わってきた。 「合鍵。渡して?」  3度目の"お願い"には逆らえなかった。  油の切れた機械のように頷き、新しい部屋の合鍵を渡す。
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@batsu_peke
罰印ペケ
2 months
後日冷静になって考え直し、先輩と付き合うのは危険だと思い改めて断ろうとするが、こちらの表情ですぐ察したのか 「あ〜そういえば、こないだシたやつ全部撮ってあるんだよねぇ」 「アタシのスマホにも保存してるからうっかりクラスラインとかに送っちゃわないようにしなきゃ」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
これよくよく考えたら、スライムという好きなだけ相手の好みに見た目を変えられるのにフラれたってことは、理由の100%が性格とか内面で意中の好きな人に劣ってしまっているという残酷な結果しか残らなくて、到底受け入れられないから、もはや子供の頃からのコンプレックスにしか縋れないの良いですね
@never_say_die21
まや
1 month
自分がスライム娘として生まれてきたことをとてつもなく嫌がり、 小さい頃は 「〇〇と同じ人間に生まれだがっだあああ」 とか号泣していて、高校生になった今でも種族の特性をあまり使わずに生きている幼馴染が、放課後の教室で告白してくるやつ 「他に好きな人がいるから」…
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
それから何日か経った非番の日、女狼が脱獄したと知らせが届くのとほぼ同じタイミングで自宅の扉が蹴破られ 「看守さんみっけ。迎えに来たよ?」  満面の笑みには似合わない、血塗れの姿の女狼が立っていた。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「な、なぁ、どういうことだ?」  訳も分からず問いかける。 「とりあえず踊りながら説明してあげるよ」  仕方なく手を差し伸べると、その手に彼女の手が重なる。  もちろんダンスパーティだと聞かされていたので、何週間も練習してきた。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「ねぇ…私どうしたらいいの?教えてよ、ねぇ。ねぇッ…」  怒気を孕むその問いかけは、彼女の限界の近さを表しているようだった。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「あら、婚約相手と踊るのに何かまずいことでもあるかしら?」 「は?」  思考が停止しても踊る身体は止まらないのは、みっちりとした練習の成果の表れだった。 「ふふっ。流石に鈍すぎ。私の婚約相手は〇〇に決まってんじゃん?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
手が重なるのを見たのか優雅な音楽が流れ始める、身体もまた音楽に合わせる。 「お前、ダンスパーティって言ってたじゃんか。しかも踊るだけでいいって。パートナーが骨折したからどうしてもって頼み込むから引き受けたのに」 「そうだっけ?」  わざとらしく惚ける彼女は腰に手を回す。
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「たまたまキミと生まれたタイミングと場所が同じだからってさ、そんなにも大切に思われててさ。はっきり言ってズルいよ」 「その上、キミと恋人になりたいわけじゃないのに何年もキミの隣を独占なんかしちゃってさ。正直、羨ましいというよりもう憎いよね」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「こんなお偉いさん方がいる前で踊るなんて聞いてないし。てゆーか、お前結婚すんのかよ」 「気が早いなぁ。結婚じゃなくて婚約だよ?」 「どっちだっていいけどさ。てか相手誰だよ。俺なんかと踊ってていいのかよ?」
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@batsu_peke
罰印ペケ
12 days
『妹の日記』5/5
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
「いや…、は?え、意味がわからないんだけど」 「だって〇〇、いっぱいアプローチしても『分不相応』って言ってまともに相手してくれなかったじゃない?私の一年分のお小遣い使って贈った誕生日プレゼントをドン引きされたときは流石に傷ついたなぁ…」
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@batsu_peke
罰印ペケ
1 month
確かにこいつと会って初めての誕生日の時、免許取り立てということもあって冗談で車欲しいとか言ったら高級外車を贈ってきたのだ。  あまりに金持ちのスケールが違いすぎてドン引きしたのを覚えてる。  流石に受け取れないと必死に断ったことも懐かしい。
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