自分がイチから作り直した脚本に沿って、みんなでがんばって作った映像を見て、やっぱりつまんないって言って全部ぶち壊した。公開2週間前とかの話だ。 一度完成したものをぶち壊すことは想像以上にエネルギーの必要なことだった。しかも上映日を延期することはできない。もうみんな限界だった。

また最初からこの地獄のような編集が始まるのか、と思った。僕たちは何時間この映画を作るのに費やしたのだろう。途中何度も、こんなの作ったって一円も儲かるわけじゃないのに、俺は何で必死に作ってんだろうって思った。それでも必死にやった。 そう思うと40分の上映時間は一瞬のようでもあった。

この映画が完成したのは昨日の朝10時だ。こんなことはもちろんありえない。 色の補正やテロップ。権利問題。公開2日前に決定した、シーンの追加。 そんなこと全部無視したって良かった。べつにそうしても、俺には関係なかった。 でもなぜか妥協を許せなかった。なぜだかは本当にわからない。

結果的に-まだ直したい部分はいくつも見つかったが-この映画は最高の状態で上映できた。ここまで作り上げたメンバーたちと、なによりも自分を誇りに思う。そしてこの、素人たちによる、荒削りの映画が、誰かの人生を少しでも変えられていたら、本当に嬉しい。

今日見にきてくれた友達から、隣の人が泣いてた、って連絡があった。正直びっくりしたけど、誰か1人でも、心に刺さってたことが、なによりも嬉しかった。 実は打ち上げの挨拶のとき、涙が出そうになっていた。 みんな本当にありがとう。人生初の、映画館で流れる映画が、 箕輪大陸で良かった。

@takamin_ @minowanowa 急に失礼します。本当にお疲れ様です。製作裏側ツイート感動しました。(映画まだ見てないけど)タカオミさんとお仲間さんの限界を超えたこだわりと努力があったからこそ大勢の人を感動させて涙を流させたんですね！本当にすごいです！世の中の製作側の人や製造側の人達の希望の存在ですね…！絶対見ます

@kinglily_com @minowanowa ありがとうございます！ 人間、死ぬ気でがんばれば辿り着くんだな、限界って結局、俺はこの辺までだろ、っていう自分が勝手に作り出した幻想なんだなってことがわかりました。 圧倒的努力！みたいなものを無理強いするのはしたくないけど、いま頑張ってる人たちの希望になってたら本当に嬉しいです。