ひよっこ就労支援員
@hiyokko_shienin
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障害福祉サービスの就労移行支援事業所で、障害を持つ人の就労支援をしています。現場では日々学びの連続です。まだまだ経験を積んでいきたいひよっこです。 社会福祉士、精神保健福祉士。
Joined April 2019
希望がすべて叶うことは稀です。 でも優先順位に沿った支援を丁寧に行っていけば、利用者の中で腑に落ちる結果には辿り着くことができるのです。 その結果が国や会社の利益にもつながればWin-Winですし、そもそも国や会社の施策は働きたい障害者の利益と相反するのはおかしい、と私は考えています。
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働くことによって社会とのつながりや同僚との一体感を感じたいという「社会参加」に意義を見出す人もいるでしょう。 働く意義は1つではなく、時が経って状況が変われば優先順位が変わるケースもあります。 支援者はそれを丁寧に利用者と共有していく。その過程こそが就労支援であると私は思います。
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働くことの意義は人によってさまざまです。 給与を得て自分の生活を成り立たせる「生活基盤の確保」は最も多いと思いますが、「好きなものを自分のお金で買いたい」「一人暮らししたい」など目的は多様です。 働くことでキャリアアップしたいという「自己実現の手段」として意義を見出す人もいます。
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メインは利用者の「働きたい」という意思です。 そして利用者にとっての「働くことの意義」の実現を目指すことが使命です。 支援者や社会の論理を優先して「このように働かせたい」と当てはめるのは就労支援ではない。 そのため支援者は、それぞれの利用者の「働くことの意義」の理解が重要なのです。
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就労支援の使命って何なのでしょう。 一般就労できそうな利用者を社会に送り出して、国や会社の障害者雇用率の向上に貢献すること？ 事業所で働き始めると、いろんな人の思惑が頭に入ってしまい、わからなくなることがあります。 でも当然ですが、就労支援は国や会社のためにするものではありません。
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困難な局面を打開するためには、利用者を信じて反応を待つくらいの気概を支援者も持たねばならないということです。 そのため、対人支援という仕事はかなりのエネルギーが必要です。 けれども利用者がその局面を打開したとき、支援者にとってはこの上ない喜びが返ってくるのだと思います。
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どうして違うと思ったか教えてくれませんか？」 と穏やかに落ち着いて伝えて、利用者が自分の心情を見つめてくれることにまた賭けてみましょう。 勇気をもって伝える行為の裏には、支援者の覚悟も必要です。 覚悟とは「利用者を信じる」ことです。利用者がきっと受け止めてくれると信じることです。
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それでもその言葉が必要だと感じたら、伝える勇気が必要です。 もちろん無鉄砲に勇気を発動するのではなく、怒らせてしまった場合のことも予め考えておきます。 もし怒らせてしまった場合は「嫌な気持ちにさせてしまい申し訳ありません。私は〇〇という根拠をもって伝えたんです。もしよければ、
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「あなたは変わろうと頑張っていますよ。私は知っています。でもそんな風に言われると辛いし、動揺してしまいますよね。」 利用者が隠していた気持ちに気づき、向き合ってくれることに賭けるのです。 もしかしたら「あなたは全然私のことをわかっていない！」と利用者を怒らせてしまうかもしれません。
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表面上の言葉ではなく、裏に隠された気持ちに訴えるべき場面があります。 たとえば「病気を治そうと頑張っていない」と言われ「私は頑張っていないんだ」と落ち込む利用者。 そのとき「頑張っていないですね」とは共感しませんよね。 とはいえこの機会を見逃すのは勿体ないです。なので賭けてみる。
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今まで伝わらなかったことが伝わったとき、それはあなたの支援力がアップしたことになります。 利用者に関わるときのスキルや引き出しが増えたということになります。 自分のやり方でうまくいかなかったときは嘆いて終わるのではなく、成長するチャンスと捉えると良い結果につながりやすいでしょう。
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「どう説明したら、この人は理解できるだろう」と基準を相手に置いて「どうしたら」と考えてみましょう。 これまで利用者と関わってきたのであれば、相手がどんな言葉を使い、どんな解釈をするのか想像できるはずです。 同僚の伝え方や表現を参考にしたり、上司に相談するのもよいでしょう。
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「どうして相手はわからないのか」と他責になるより、 「どうしたら伝わるのか」と考える方が建設的に物事が進みます。 他責では相手に原因があるのでいつまで経っても解決しません。そのため思考停止になります。 特定できない原因に固執するのではなく、問題の解決に視点を移してみましょう。
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「私だったらこの説明で理解できる」と自分を基準にすると、自分本位の伝え方になります。 人によって身につけた知識やそれまでの経験は同じではありません。用語の使い方も異なります。 「私だったら」と自分を基準にしても、相手に通用しないことはままあるのです。
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「私はわかるように説明しました。なんで伝わらないんでしょう。」 利用者の認知能力のせいにして、自分のやり方を省みることもなく、思考が停止してしまう支援者がいます。 一生懸命説明していることは事実でしょう。でも伝わらないのは、基準を相手にではなく、自分に置いているからかもしれません。
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すると利用者から 「そうなんです。やっと話せてスッキリしました。」 「そうなんですが、愚痴を言っていても仕方ないですね。」 などの反応が返ってきます。そこでようやく自分の思考に区切りをつける準備ができるのです。 支援者のアドバイスは、利用者の準備が整ったときに効果を発揮するでしょう。
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まずは「うまく話せなくても構わない」と伝え、愚痴をしっかり話し切ってもらいましょう。 支援者も利用者の世界観に合わせて反論せず、気持ちよく話してもらうことに注力します。 そして相手がある程度しゃべりきったと思ったら、あえて言い換えや要約を使って相手の気持ちをそのまま返してみます。
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被害感情が妄想レベルまで達してしまった利用者に対し、支援者はどう接したらいいでしょう。 「あなたの考えは妄想なのでもっと現実的になった方がいいですよ。」と教えてあげても上手くいかないことはわかると思います。 感情を吐き出せていない人に対して、区切りをつけろと言っても無理だからです。
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その背景には「心理的な孤独」があるのだろうと感じます。 「誰も私の気持ちをわかってくれない」「愚痴を言っても嫌われる」「うまく自分の感情を表現できない」からどうせ話しても無駄と心を閉ざしてしまい、自分の頭の中だけで思考をぐるぐる反芻させてしまう人は心理的な孤独を抱えやすいです。
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「なぜ私だけがこんな目に」「あの人ばかり優遇されて不公平」のような被害感情は誰もが感じたことがある感情です。 でも愚痴ばかりでも仕方ないので、どこかでこの思考に区切りをつけて前に進もうとするわけです。 ただ利用者の中には被害感情に区切りをつけられず、妄想��まで肥大化する人がいます。
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