「大腿骨……」――その言葉を聞いても、木村紀夫さんの表情は緩まなかった。目の前の遺骨にこびりついた黒い土を、必死に指で削ぎ落していく。しかし次の瞬間、安堵のため息とともに具志堅隆松さんの漏らした「見つ...